2026年3月に開催されたJNCC第2戦「ノースショアトマホーク徳島」で、トライアンフの新型エンデューロモデルTF 250-Eが圧倒的なパフォーマンスを発揮し、優勝を果たしました。この大会は、スピードが求められるビーチストレートと、深い砂地に設けられた難易度の高い人工セクションから成り立っており、まさに過酷なサンドレースです。
レースは、能塚智寛選手と成田亮選手が当初先頭を争う中、トライアンフレーシングチームのステファン・グランキストが冷静にレース運びをしトップ集団に接近。その後、レースの中盤に入り、ライダーたちが疲労と深い砂に苦しむ中、グランキストはTF 250-Eの優れたバランス性能を生かして、見事な追撃を見せました。特に19周目には、最速タイムである6分27秒369を叩き出し、トップ争いに加わりました。
成功の鍵は、戦略的な給油計画でした。450cc搭載のライダーたちは燃費の関係で2回の給油が必要でしたが、グランキストはスタンダードの8.3Lタンクを使って1回の給油で済ませ、この結果一気に能塚選手に肉薄。終盤のセクションでのミスを利用してトップに立ち、そのままリードを広げ、最終的には42秒差での勝利となりました。
レース中のタイヤ選択においても、グランキストは巧みでした。コースのうち約三分の一がハードパックであることを考慮し、軽量な120サイズのIRC M5Bを選択。タイトなバックセクションでの機動性を確保しました。また、前戦・大阪でのフィードバックを基に煮詰められたRG3サスペンション設定が、高速走行を安定させました。
今回の勝利が示すのは、TF 250-Eのパワー、バランス、耐久力の高さです。このバイクには本当に素晴らしい性能が詰まっていますとグランキスト自身も振り返りました。彼は、今日の勝利がTF 250-Eの実力を証明するものであり、特に『GET ECU SX1』のサンドマッピングによる力強さに驚いたと語っています。
イベント後、彼は次の広島でのレースに向けてさらにテストを重ねていきたいと意気込みを見せました。
トライアンフは1902年に設立され、120年にわたって多様なバイクを製造してきた英国最大のオートバイメーカーです。改良されたTF 250-Eの成功もその一環であり、今後の展望にも期待が高まります。
次回の競技に向けても、その進化が楽しみです。選手たちの挑戦とともに、トライアンフの姿も見逃せません。2019年からFIM Moto2™世界選手権へのエンジンサプライヤーとしても関わっており、さらなる躍進が期待されるトライアンフ。これからも目が離せません!