大阪ガス、初のLNGバンカリング船「SETO AZURE」の命名式を開催
大阪ガス株式会社の100%子会社である大阪ガスインターナショナルトランスポート株式会社が出資する「大阪湾LNGシッピング株式会社」が建造中のLNGバンカリング船の命名式が、大分県の下ノ江造船株式会社で行われました。この船は「SETO AZURE」と名付けられ、瀬戸内海と青い海という意味を込めた名前が付けられました。
2026年4月の就航に向け、LNG供給・販売事業者として大手海運会社と連携し、LNGバンカリングを進める予定です。LNG燃料船の需要が高まる中、安定した供給体制を構築することが重要視されています。
脱炭素化への取り組み
近年、国際的な脱炭素化の動きが加速する中、商船におけるLNG燃料の利用が増加しています。LNGは重油に比べてCO2の排出量を大幅に削減できるため、将来的なエネルギー源として期待されています。しかし、日本国内においてはLNG供給インフラがまだ十分とは言えず、これが課題となっています。
大阪ガスは、既に展開されているTruck to Ship方式やShore to Ship方式に加え、今回のShip to Ship方式の導入によって、複数の供給方法を持つことになります。これにより、柔軟性のあるLNG供給が実現し、供給の安定性を図ることができるでしょう。
LNGバンカリング船の技術詳細
新たに命名された「SETO AZURE」は、全長86.29m、全幅17.60m、総トン数約4,350トンの仕様を持ち、IMO独立タンク TYPE C方式を採用しています。さらに、推進方式には電気推進を採用し、環境への配慮を強化しています。船舶のLNGタンク容量は約3,610m³となっており、今後の運用に期待が寄せられています。
この船は、日本国内のLNG供給の新たな柱となることが期待されています。また、将来的にはe-methane(e-メタン)への移行も視野に入れ、さらなる脱炭素化を進めていく考えです。
まとめ
「SETO AZURE」は、大阪ガスが脱炭素社会に向けて切り開く新たな航路を象徴する存在です。代表取締役社長の藤原正隆氏は、「来月からの事業開始を心待ちにしている。世界的な流れの中で、安定したLNG供給を行いたい」とコメントしています。今後のLNGバンカリング事業の展開に注目が集まります。