介護の質を“口腔ケア”で選ぶ新時代
近年、私たちの生活の中で高齢者をケアすることがますます重要視されています。特に、介護の質を測る指標として“口腔ケア”が注目されています。日本初の試みとして、株式会社クロスケアデンタルが8月7日に発表した「ゼロプロスターズ」制度は、その流れを象徴するものです。この制度は、介護施設の口腔ケアの質を星で評価し、公表することで、ご家族が安心して選択できる基準を提供します。
口腔ケアの重要性
日本では、一般的に介護の要素といえば食事、排泄、入浴の三つが挙げられていますが、これを支える基盤として口腔ケアが存在します。しかし、口腔ケアの質は長らく評価されず、結果的に多くの人々がその重要性を見過ごされてきたのです。
誤嚥性肺炎は高齢者にとって深刻な問題であり、高齢者の肺炎のうち7割以上がこの誤嚥性肺炎によるものとされています。統計によれば、80歳以上では約80%、90歳以上では95%以上が誤嚥性肺炎によるものであると報告されています。この状況に鑑みて、口腔ケアの質を向上させることが急務となってきたのです。
ゼロプロスターズ制度の特徴
「ゼロプロスターズ」は、介護施設の口腔ケアの質を三段階に分けて評価します。
- - ★★★:最高峰の施設
- - ★★:高水準な予防体制を持つ施設
- - ★:地域の模範となる施設
このように明確な星による評価があることで、施設の取り組みが一目でわかるようになります。利用者やその家族が安心して選べる情報を提供するのが、この制度の狙いです。デジタル技術を活用して、主観に頼らずデータに基づいた透明性がある評価を目指しています。
参加施設を募集中
ゼロプロスターズ制度では、口腔ケアを通じて地域の介護施設の運営安定化と職員への負担軽減を目指しています。現在、誤嚥性肺炎ゼロプロジェクトに参加する施設を募集中です。参加することで、職員の専門知識やスキルを高めるための支援を受けられ、格付けを通じて施設の価値を向上させることができます。
社会へのインパクト
ゼロプロスターズ制度は、誤嚥性肺炎を減少させることで医療費の削減にも寄与しています。本年度の実績では、4522日間の入院削減を達成し、医療費が約2.2億円削減されました。累計では17286日間の入院削減に成功し、医療費は8.5億円にのぼっています。
今後の展望
今後、全国の介護施設における口腔ケアの普及を目指し、ゼロプロスターズの対象施設を拡大していく方針です。口腔ケアが当たり前に行われる社会を築き、ご家族が大切な人を心から任せられる環境を整えることが我々の目指すところです。
代表の言葉
株式会社クロスケアデンタルの代表取締役、瀧内博也氏は、口腔ケアの重要性について「識者による適切なケアで誤嚥性肺炎を減少させ、皆様の命を守ることが我々の使命です」と述べ、今後の取り組みに対する意気込みを語りました。
会社概要
- - 会社名:株式会社クロスケアデンタル
- - 所在地:福岡市中央区大手門1丁目6-3-301
- - 事業内容:訪問歯科診療、介護施設向け口腔ケア支援、ゼロプロスターズの運営など
- - 公式サイト:ゼロプロスターズ | クロスケアデンタル
この新しい評価基準が、多くの高齢者の健康と生活の質を向上させることを期待しています。