Chordia社、AML/MDS治療薬臨床試験
2023-02-17 18:00:01
Chordia社、米国でAML/MDS治療薬CTX-712の第1/2相臨床試験開始
Chordia社、米国でAML/MDS治療薬CTX-712の第1/2相臨床試験開始
神奈川県藤沢市に拠点を置くChordia Therapeutics株式会社は、米国において、急性骨髄性白血病(AML)と骨髄異形成症候群(MDS)の患者を対象とした、新規経口治療薬CTX-712の第1/2相臨床試験を開始したと発表しました。
この臨床試験は、再発または難治性のAML、もしくはハイリスクのMDS患者を対象とした多施設非盲検試験で、CTX-712の安全性と有効性を評価するものです。試験の詳細については、clinicaltrials.gov (NCT05732103)で確認できます。
AMLとMDSは、骨髄内で異常な細胞が腫瘍のように増殖し、正常な血液細胞の産生を阻害する血液のがんです。特に、再発または難治性のAMLとMDSは、有効な治療法が限られており、予後不良でアンメットメディカルニーズが高い疾患として知られています。米国では、再発または難治性のAML患者が約14,000人、MDS患者が約11,000人と推定されています。
CTX-712は、細胞増殖に重要な役割を果たすRNAスプライシング反応を制御するCDC2様キナーゼ(CLK)を選択的に阻害する、ファーストインクラスの経口低分子化合物です。in vitro試験では様々なヒト腫瘍細胞株に対して増殖抑制効果を示し、in vivo試験でも複数の異種移植マウスモデルで抗腫瘍活性を示しています。現在、日本では進行・再発または難治性悪性腫瘍患者を対象とした第1相臨床試験を実施中で、CTX-712の安全性、忍容性、薬物動態などを評価しています。(JapicCTI-184188)
Chordia Therapeutics社は、がん領域の研究開発に特化したバイオベンチャー企業です。2017年11月に設立され、革新的な抗がん剤の開発を目指しています。リードプログラムであるCTX-712に加え、CDK12阻害薬CTX-439やGCN2阻害薬など、複数のパイプラインを有しています。2022年には、「大学発ベンチャー表彰2022」において文部科学大臣賞を受賞しています。
今回の臨床試験開始は、再発または難治性のAML/MDSに対する新たな治療選択肢となる可能性を秘めており、今後の研究開発の進展に大きな期待が寄せられています。 この臨床試験の成功は、多くの患者にとって大きな希望となるでしょう。 Chordia Therapeutics社の今後の取り組みにも注目が集まります。 CTX-712が、これらの深刻な疾患を持つ患者さんの生活の質を向上させる革新的な治療法となる可能性を秘めていると言えるでしょう。
Chordia Therapeutics株式会社について
設立:2017年11月
本社:神奈川県藤沢市村岡東二丁目26番地の1
東京オフィス:東京都中央区日本橋本町3-11-5 日本橋ライフサイエンスビル2号館
HP:https://www.chordiatherapeutics.com
会社情報
- 会社名
-
Chordia Therapeutics株式会社
- 住所
- 神奈川県藤沢市村岡東二丁目26番地の1
- 電話番号
-
03-6661-9543