4DINの新型コロナ治療
2023-11-02 11:50:01
4DINが支援する新型コロナ治療研究の革新と迅速化
近年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が続く中、治療薬の研究開発が急務となっています。特に、塩野義製薬株式会社が新型コロナウイルス治療薬「エンシトレルビル」の開発を進めており、2022年には製造販売承認を取得しました。これに伴い、実際の臨床現場での有効性や安全性に関するデータの収集と分析が必要となっています。
4DINは、医療データの分析と可視化を手助けするプラットフォームを提供し、塩野義製薬の研究活動をサポートしています。その中で特に注目されるのが、SIMPRESEARCH®︎というプラットフォームと、医療情報の匿名化を実現するツール「CoNaxs」です。これらを活用することで、医療機関が持つ電子カルテデータを迅速かつ効率的に分析可能にしました。
従来のアプローチでは、医療機関内でのデータの匿名化とその後の統計解析に膨大な時間がかかっていました。このため、4DINは新たなスキームを導入し、医療機関から提供されたデータをCoNaxsで迅速に匿名化し、SIMPRESEARCH®︎に取り込むことが可能となりました。これにより、サブグループごとのウィルス量や症状の傾向を可視化し、研究者同士がリアルタイムでデータを基に議論できる環境を整えました。
具体的には、3本の後ろ向き観察研究が2023年10月までに本スキームを用いて実施され、迅速な論文構成も行われました。これにより、医療現場でのデータ活用が促進され、最終的には患者への貢献が得られることを目指しています。
4DINは、ライフサイエンスデータを視覚化し、より多くの医療機関や研究者と共に協力しながら、効果的な研究環境の提供を進めています。匿名化されたリアルワールドデータを基にした分析は、今後の医療研究の新しいスタイルを作り出すことが期待されています。
最終的には、4DINの取り組みが新型コロナやその他の病険に対して、より良い治療法の開発を促進することに繋がるでしょう。今後もその動向には注目が集まっています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社4DIN
- 住所
- 東京都港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館805
- 電話番号
-
03-5537-6866