ドローンによる道路点検
2025-01-21 11:02:30

長野県でドローンによる災害時道路点検の実証実験が成功

長野県におけるドローンを用いた道路点検の実証実験



2024年12月17日、長野県下伊那郡阿南町と天龍村にて、パシフィックコンサルタンツ株式会社が行ったUAV(ドローン)を利用した道路の緊急点検に関する実証実験が見事に成功を収めました。本実証実験は、国土交通省の「民間提案型官民連携モデリング事業」に採択され、災害時における道路の被害状況調査の効率化を目的として行われました。

実証実験の背景



長野県は地形が険しく、大規模な災害発生時には緊急輸送道路の確保が極めて重要です。しかし、地上での点検やパトロールのみでは迅速に必要な現地情報を得ることが難しい場合が多くあります。このような課題を解決するために、ドローンを活用した空撮とデータ分析の手法が注目されています。

実証実験の内容



本実証実験では、以下の3つの大きな活動が行われました:
1. UAVのレベル3.5飛行:目視外自律飛行を実施し、片道約10kmの距離を飛行。動画をリアルタイムで配信。
2. AI解析による異常事象の検出:撮影した動画データに対してAIを用いて異常な状況を解析。
3. GISを活用した情報共有:異常事象の画像データを長野県インフラデータプラットフォームに出力し、情報を共有。

このプロセスを通じて、災害時の迅速な道路点検と情報の迅速な共有が実現されました。これにより、緊急時に必要な現地情報を速やかに取得することが可能になります。

実証実験の様子

使用したドローン



本実証実験で使用されたドローンは、株式会社Autonomyが製造した国産UAV「Surveyor-IN」です。これらの機体は、厳しい飛行条件でも高い性能を発揮し、様々なシナリオにおいて有効性を発揮します。

これからの展望



パシフィックコンサルタンツは、この実証実験を通じて集められたデータを活用することで、インフラの災害対応や日常管理の効率化を図っていきます。科学技術の発展により、今後もより安全で安心な地域社会の実現に寄与することが期待されています。

会社紹介



パシフィックコンサルタンツは、1951年に設立された建設コンサルタントのリーディングカンパニーであり、70年以上にわたり国内外の社会インフラ整備に貢献してきました。企業ビジョンは「未来をプロデュースし、持続可能な社会の実現」に向けた取り組みであり、人々が安心して暮らせる社会を目指しています。

公式ウェブサイトでは、さらに詳しい情報が公開されています。今後の展開にぜひご注目ください。


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会社情報

会社名
パシフィックコンサルタンツ株式会社
住所
東京都千代田区神田錦町三丁目22番地テラススクエア
電話番号
03-6777-3001

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