キングモンクット工科大学との交流が深化
2025年7月18日、岩手県盛岡市に本社を置く株式会社吉田測量設計は、タイのキングモンクット工科大学トンブリ校の代表団を迎えました。この訪問は、両者が開始した国際インターンシップの成果を確認し、今後の協力関係をさらに強化するために行われました。
インターンシッププログラムの進捗
現在、吉田測量設計では2024年度から始まった国際インターンシッププログラムに参加するインターン生が実務研修を受けています。訪問当日は、工学系の学部長などの大学代表団が実際のオフィスや研修の内容を体験し、インターン生による成果発表も行われました。これにより、大学側から高い評価が寄せられ、今後の協力の可能性が一層広がりました。
海外人材の受け入れ背景
吉田測量設計はこれまでに、海外からの人材雇用も行ってきました。多様な背景を持つ人材が現場で得た経験から、優れた技術と創造力を引き出す可能性を感じています。これを受けて、測量・設計の分野に興味を持つ若者に実践的な学習環境を提供するための国際インターンシップが始まりました。このプログラムは、株式会社gift connectとの連携により、参加者には生活面から業務カリキュラムまできめ細かいサポートが用意されています。
OJTプログラムの特色
インターン生は、OJT(On the Job Training)プログラムを通じて、国土交通省の「i-Construction」や3D都市モデル「PLATEAU」に関連した実務を学びます。これにより、先端的なデジタル技術に触れる機会が提供され、参加者は実務を通じたスキル向上が図られます。
例えば、i-Constructionの得意技術であるドローンや3Dレーザースキャナーを使用して地形データを収集し、3Dモデルを作成する技術を学ぶことができます。また、PLATEAUを用いたデジタルツインの構築では、GIS(地理情報システム)の活用を通じ、実際の都市を再現し分析する力を養います。
訪問当日のプログラム
代表団の訪問当日は、社内の各部署や設備の案内に始まり、最先端の測量・設計技術の紹介が行われました。次に、インターン生が自身の成果を発表する場も設けられ、CIMを活用したプロジェクトの進捗や技術習得の体験が共有されました。これにより、彼らが日々の業務でどのように成長しているのかを可視化でき、大学側はその姿勢と取り組みに対して感心していました。
今後の展望
今回の訪問を経て、インターンシッププログラムの持続可能性が再確認されました。吉田測量設計は地域中小企業とのコラボレーションを視野に入れ、さらなる研修機会の拡充を図ることを目指しています。また、大学から提案されたコーオプ教育(産学協同教育)の導入も検討しており、より実践的なカリキュラム作りへの期待が高まっています。
さらに、国際インターンシップ受け入れサービスを他の企業にも提供する計画も進行中で、地域と世界をつなぐ人材育成に貢献する意欲を持っています。
株式会社吉田測量設計の企業理念
吉田測量設計は、測量業務や建設コンサルティングのアプローチを通じて、地域社会における安全と発展のために責任を持ち、信頼される技術集団であり続けることを目指しています。震災からの復興や国土強靭化に向けた取り組みに一層力を入れることで、持続可能な未来を築く企業であることを願っています。