阿武の鶴酒造の挑戦
2022-03-24 12:05:02
復活を遂げた阿武の鶴酒造が挑む新しい日本酒の形
阿武の鶴酒造が挑戦する新たな日本酒「MIYOSHI HANA」
山口県に位置する阿武の鶴酒造は、1897年の創業以来、地域の伝統を受け継いできましたが、34年間の休業を経て、6代目である三好隆太郎氏が再興に尽力。そんな彼が手掛ける新たな日本酒「MIYOSHI HANA」は、特に注目を集めています。これは、技術の進化を活用し、濃厚な香りと透明感のある旨味、そして優しい甘味を体現した作品です。
三好氏は「今は花開く前の力をためる時期」とし、4月にリリースされる「MIYOSHI HANA」シリーズを通じて、新しい季節を待つ心を表現しています。日本酒業界では新しい挑戦が求められる中、彼の酒造りには新鮮さと共に、深い意味が込められているのです。
新しい製法「合咲醸造」
阿武の鶴酒造で導入された「合咲醸造」は、各年ごとにその年の特色を表現するために酒を継ぎ合わせる独自の手法です。この方法は古来の酒造りにルーツを持ちながらも、5年間のイヤーボトルとして販売するのは、業界初の試み。また、味わいや香りを単に市場のニーズに基づくのではなく、心情を重視して設計しています。これによって、毎年期待を抱いて味わえるような「翌年の楽しみ」を提供しています。
エモーショナルなデザイン
「MIYOSHI HANA」シリーズのデザインは、著名なアートディレクターである石黒篤史氏が担当。2年目のボトルは、咲き始めた花をイメージしており、昨年までの蕾の形から成長した姿を表現しています。パンデミックの状況下でこそ、協力し合う意義を再確認させてくれるデザインが施されており、これもまた特別な意味を持たせています。
商品詳細情報
「MIYOSHI HANA ‘20-’22」は、全量契約栽培米の山田錦100%を使用し、精米歩合は44%と50%のブレンド。製造区分は純米大吟醸の無濾過生詰め原酒であり、アルコール分は16度となっています。華やかな香りとフルーティーな旨味が特徴で、冷やして飲むのがオススメです。720mlで2,400円(税抜)で、2022年4月3日より発売されています。
購入は、Googleでの検索や、取扱店MAPを確認することで可能です。
三好隆太郎氏の挑戦
三好氏は1983年に山口県阿武町で生まれ、東京で建築を学んだ後、大手アパレル企業で働きました。その後、酒造りを学ぶために各地の酒蔵を渡り歩き、2014年に実家の阿武の鶴酒造を復活させるために帰郷。復興が進む中、彼の作品は国内外で評価を得ており、日本酒業界に新たな風を吹き込む存在となっています。
このように、MIYOSHI HANAは単なる日本酒に留まらず、地域社会との絆や現代の価値観を反映した新しい形の挑戦です。これからの展開にも、目が離せません。
会社情報
- 会社名
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阿武の鶴酒造合資会社
- 住所
- 山口県阿武郡阿武町奈古2796
- 電話番号
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