Nexperia、業界初の175°C対応製品を発表
半導体メーカーのNexperiaが新たに発表した製品は、業界初となるSOT23パッケージ内で、定格温度175℃に対応したダイオードとトランジスタです。この新製品により、ユーザーはさまざまな高温環境での利用を可能にします。特に、車両のギアボックス、モータードライブ、LED照明などの厳しい条件下での設計が期待されています。
新しい175℃対応のデバイスは、従来の150℃のデバイスと比較して25%の許容損失が増加しており、設計者にとって非常に重要な選択肢が増加します。Nexperiaのバイポーラ―ディスクリート事業部長であるマーク・ローロフツェン氏は「これにより高温回路の設計がより柔軟になります」と述べています。
この発表は、Nexperiaの前身であるPhilips社がSOT23パッケージを発明してから50周年を迎える節目の年に行われました。これは同社にとって記念すべき年でもあり、このパッケージ事業を重要な業務の一環として取り組んでいます。毎年300億個のデバイスを出荷する中で、業界リーダーとしての地位を維持しているNexperiaです。
新製品は、15Aまでのすべての性能クラスで提供されるダイオードとトランジスタのポートフォリオに、さらに175℃対応製品を加える形になります。これにより、リードレスDFN、リード付きSMD、クリップボンドFlatPower(CFP)、LFPAKパッケージなど、多様な形状での提供が可能です。
新しいSOT23パッケージの小信号ダイオードおよびトランジスタについては、詳細な製品仕様やデータシートが公式ウェブサイトで公開されています。具体的には以下のリンクからアクセス可能です。
Nexperiaについては、業界の厳しい基準に適合したディスクリート、MOSFET、ロジックICの量産を行うメーカーとして知られています。年間900億個以上を生産し、効率を重視した小型パッケージで業界をリードしています。IATF16949、ISO9001、ISO14001およびOHSAS18001の認証を受けており、グローバルに展開する大手サプライヤとして広範な経験を有しています。アジア、欧州、米国で11,000人以上の従業員を抱え、信頼性の高いサポートを提供しています。