石崎光瑤回顧展
2025-01-31 16:05:37

日本橋高島屋で開催される生誕140年記念石崎光瑤の回顧展

生誕140年記念 石崎光瑤の全貌を紐解く回顧展



日本橋高島屋で開催される生誕140年を祝う特別展「石崎光瑤」では、近代京都画壇を代表する日本画家、石崎光瑤の画業を回顧します。光瑤は1884年に富山で生まれ、その後金沢で琳派を学び、京都で竹内栖鳳に師事。鮮やかな色彩と精緻な描写で知られる花鳥画を数多く創作しました。この展示では、光瑤の初期から晩年までの代表作や貴重な資料約40点が公開され、その画業の全貌を体験することができます。

光瑤の登山とその影響


光瑤はまた、近代日本登山史においても重要な活動を展開しました。父を亡くした1906年から本格的な登山が始まり、白山や立山、医王山などを登り続け、剱岳には民間団体として初めて登頂しました。登山中に手にした自然の美しさは、彼の作品に深く影響を与えました。光瑤は自然を博物学的視点で観察し、草花や風景を写生し、それらは後の作品に生かされることとなります。

彼の出世作《筧》は、1914年の第8回文展で褒状を受けました。卯の花やユリをあしらったこの作品では、豊かに広がる花々と羽を休めるつがいのツバメが初夏の移り変わりを感じさせ、静かでありながら力強い美しさを持っています。

インドでの経験と新たな表現


光瑤の画風が大きく変わるきっかけとなったのが、大正時代のインドへの旅行です。1916年からの約9ヶ月間の滞在中に、光瑤は熱帯の動植物を熱心に写生し、新たなスタイルを確立します。特に《燦雨》は、インドでの経験が生かされ、独特な臨場感溢れる作品として評価されています。スコールと共に揺れるホウオウボクや、舞い踊るインコたちを緻密に描写し、観る者に強烈な印象を与えました。

若冲と光瑤の深い関係


光瑤は伊藤若冲の作品にも深い関心を寄せ、その影響を色濃く受けたことでも知られています。若冲の代表作を見出し、世に紹介した光瑤は、彼の技術を学び、さらに発展させました。光瑤が手掛けた《雪》や《寂光》では、若冲の影響が顕著に表れ、特に《雪》は大作としても知られ、合成的な視点で描かれています。

光瑤の晩年と到達点


昭和10年代に入ると、光瑤は静謐さを強調した作風に変化します。大作《聚芳》に見られるように、牡丹の写生に没入し、緻密な線描と落ち着いた色彩で独自の境地を築きました。美しさと写実性、装飾性が一体となった作品たちは、多くの人々に感動を与えました。

特別な機会をお見逃しなく


本展では、南砺市立福光美術館のコレクションから選りすぐりの作品が展示され、光瑤の多彩な画風と彼が切り開いた新たな日本画の世界を楽しむことができます。また、会期中には、学芸員によるギャラリートークも予定されていますので、光瑤の世界について直接学ぶ貴重な機会もございます。

開催概要


  • - 会期: 2025年4月23日(水)~5月6日(火・休)
  • - 会場: 日本橋高島屋 S.C. 本館8階ホール
  • - 入場料: 一般 1,200円(前売1,000円)、学生 1,000円(前売800円)、中学生以下 無料
  • - お問い合わせ: 日本橋高島屋 03-3211-4111(代表)

この特別展は、石崎光瑤の偉業を知る貴重な機会です。歴史ある文化の中で、新たな発見をぜひ体験してください。


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会社情報

会社名
株式会社髙島屋
住所
東京都中央区日本橋2-12-10髙島屋グループ本社ビル
電話番号

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