Green Carbon、JICAオープンイノベーションチャレンジTSUBASAに採択!メキシコ脱炭素化に向けた挑戦
2024年3月、日本の環境スタートアップ企業Green Carbonが、国際協力機構(JICA)が実施するオープンイノベーションチャレンジTSUBASAに採択されました。Green Carbonは、メキシコを舞台に、世界初の農地貯留を活用したカーボンクレジット創出プロジェクトを推進します。
2030年、2050年の温室効果ガス削減目標達成に向けた取り組み
世界各国が2030年、2050年の温室効果ガス削減目標を掲げる中、その達成にはネガティブエミッション技術、特にカーボンクレジット市場の活用が不可欠となっています。米国環境NGOの試算では、カーボンクレジット市場は2030年には57兆円、2050年には375兆円規模に拡大すると予測されています。
メキシコも例外ではなく、温室効果ガスを22%削減する目標を掲げ、2022年にはケレタロ州で国内初の炭素税を導入するなど、脱炭素化に向けた取り組みを加速させています。
メキシコにおける農地貯留の可能性
Green Carbonは、メキシコの活発な脱炭素化への取り組みと、国内に広大な農地が存在する点に着目。同国における農地貯留によるカーボンクレジット創出の可能性に着眼し、TSUBASAに応募しました。
農地貯留とは、植物を土壌にすき込み、CO2を貯留・固定する技術です。Green Carbonの試算によると、メキシコの農地(9,700万ヘクタール)を活用した場合、最大4億8,500万トンのCO2削減効果が見込まれ、これはメキシコの削減目標達成に匹敵する排出量削減量であり、市場価値にして最大4,850億円に達する可能性があります。
TSUBASAとの連携によるプロジェクト推進
Green Carbonは、TSUBASAとの連携により、この革新的なプロジェクトを推進します。JICAおよび米州開発銀行(IDB)グループのイノベーションラボであるIDB Labの支援を受け、ビジネスモデル構築や現地パートナー探索など、事業展開に必要なサポートが提供されます。
未来への展望
このプロジェクトは、メキシコの脱炭素化に大きく貢献するだけでなく、世界中の農地を活用したカーボンクレジット創出のモデルケースとなりうる可能性を秘めています。Green Carbonは、TSUBASAとの連携を通して、持続可能な社会の実現に向けて邁進していくでしょう。
Green Carbon株式会社について
Green Carbon株式会社は、2019年12月に設立された環境スタートアップ企業です。炭素固定種苗販売、CO2削減事業、カーボンクレジット取引など、幅広い事業を展開しています。
Green Carbon公式ホームページ
JICAオープンイノベーションチャレンジTSUBASA
IDB Lab