ルイ・ヴィトンの美と歴史を感じる「ビジョナリー・ジャーニー」展、上海で開催中

ルイ・ヴィトンの大規模展覧会「ビジョナリー・ジャーニー」

上海にて、ルイ・ヴィトンの最新展「ビジョナリー・ジャーニー」が開催されています。この展覧会は、旅、クラフツマンシップ、ファッション、イノベーションをテーマに、多面的なルイ・ヴィトンのヘリテージ（遺産）を探求する内容となっています。OMAの重松象平氏が演出を手がけた壮大な空間では、過去と現在のアイコンが見事に融合し、没入型の視覚体験が訪れる人々を魅了します。

「The Louis」での特別な体験

エクスポジションの舞台となる「The Louis（ザ・ルイ）」は、2フロアから成る巨大な船体型の構造を持っています。ここでは、ルイ・ヴィトンの創業から現在に至るまでの成り立ちの軌跡を辿ることができます。エントランスを抜けると、象徴的なトランクスケープのインスタレーションが来場者を迎えます。このインスタレーションは、アーチ状に組み合わされたモノグラムキャンバスのトランクを用いて別世界のような空間を演出し、ルイ・ヴィトンの製品の独創性と職人技を象徴しています。

展覧会は「From Asnières to the Sea」というテーマで始まり、1859年に設立されたアニエールの最初のアトリエから始まるメゾンのルーツや、トランクが大西洋を横断する船旅のためにデザインされた経緯が紹介されます。この展示を通じて、ルイ・ヴィトンと海との深いつながりを見ることができます。

トランクを通じた旅の真髄

「Origins（オリジン）」のルームでは、革新的な視点で再構成されたアーカイヴ作品が展示され、旅の真髄を表す様々なトランクやレザーグッズが並びます。例えば、グリ・トリアノンキャンバスで作られたアイテムや、特別にデザインされたモノグラムモチーフのトランクが登場します。また、ルイ・ヴィトンの製品は、常に新たな移動手段を見据え進化してきた歴史があります。

「The Spirit of Voyage（旅のエスプリ）」では、旅に関する革新と遊び心溢れる側面が探求されます。メゾンが取得してきた特許や、各種バッグの形状、広告アーカイヴ等から、旅の物語が明らかになります。それに加え、特別オーダーによって変化を遂げたアイコニックなバッグも展示され、旅人や著名人たちのエピソードも紹介されます。

ルイ・ヴィトンと香り、文学の融合

「Perfume（パフューム）」の部屋では、ルイ・ヴィトンとビューティーの関係が浮き彫りにされ、過去の香水ボトルや新たに復活した香りが並びます。また、ルイ・ヴィトンと文学の間にある深い関係も「Books（書物）」のルームで示され、トランクと読書が結びついていることが強調されます。

アトリエと耐久性の秘密

展覧会は「Workshop（アトリエ）」セクションで締めくくられ、ルイ・ヴィトンの製品がどのように耐久性を実現しているかが紹介されます。アニエールのアトリエから、フランス国内外の専門施設に至るまで、製造の中核には精密さと情熱が流れています。

この「ビジョナリー・ジャーニー」展では、すべてのトランク、香水、スケッチ、そしてステッチの一つ一つに、職人の技と情熱が宿るルイ・ヴィトンの魅力を体験することができます。