OrionStar Roboticsがアジア初のAIMS認証を取得
2023年7月11日、OrionStar Roboticsは中国及びアジアで初めて、国際的な検査・認証機関のSGSからISO/IEC 42001:2023の人工知能管理システム(AIMS)認証を取得しました。この認証は、OrionStarが国際的な標準に則り、組織のガバナンスや経営において人工知能管理システムを適切に導入していることを示すものです。
認証授与式は、東京都内のOrionStarの本社で行われ、同社代表の傅盛氏が「当社の歴史を振り返ると、技術が進化するにつれ、規制が厳しくなることやデータプライバシーの問題が重要になってくる中、AIMS認証の取得は非常に意義があります。これにより、私たちの人工知能システムが国際標準に則って管理されていることが証明されました。」とコメントしました。
OrionStarは2016年に設立され、AIに全面的に依存した企業戦略を掲げています。特に、チーム作りやアルゴリズムの設計、アプリケーション開発において顕著な優位性を持ち、1月21日には自社開発の大規模言語モデル「Orion-14B」を発表しました。このモデルは140億のパラメータを持ち、特に日本語や韓国語の表現能力が高いことが特徴です。
同社はさらに、AIサービスロボットの開発や導入にも力を入れており、これらのロボットは商業施設や医療機関など多様なシチュエーションで利用されています。顧客対応や案内、配送業務を効率的に行うことが可能で、運営の効率化に寄与しています。高度な自然言語処理能力を持っており、ユーザーとのコミュニケーションがスムーズに行えるため、高い評価を受けています。
2023年5月には、中国で「生成式人工知能サービス備案」と「深度合成サービスアルゴリズム備案」の二重登録を取得し、実用的なAIソリューションを顧客に提供しています。これにより、企業はデータの安全性、正確性、高効率性を実現し、新たな生産力を各業界に導入しています。
人工知能技術は様々な議論を引き起こしており、特に倫理や社会透明性、セキュリティに関する懸念が高まっています。OrionStarはこれらの課題に対して真摯に向き合い、常に最高水準の基準に従って行動していくことを誓っています。今回のISO/IEC 42001認証の取得は、不透明性と安全性への取り組みの証です。
ISO/IEC 42001について
ISO/IEC 42001:2023は、人工知能が企業の現場で迅速に導入される中で、その公平性、透明性、安全性を保証するために設立された国際基準です。この標準は、認証を受けた人工知能管理システム(AIMS)のフレームワークを提供し、企業がAIを倫理的かつ責任を持って運用することを促進します。
このような背景から、AIMSの実施や維持、継続的な改善の基準が策定されています。組織がAIから利益を享受しつつ、その開発や運用においても適切な責任が果たされるよう、指針が示されています。