クミアイ化学、新研究所稼働
2023-10-02 15:00:02

クミアイ化学、最先端化学研究所「ShIP」が静岡に誕生!イノベーション創出へ期待高まる

クミアイ化学、最先端化学研究所「ShIP」が静岡に誕生!



静岡市清水区に、クミアイ化学の新たな化学研究所「ShIP(シップ)」が本格稼働を開始した。同社創業の地である清水区に、これまで静岡県内に分散していた3つの研究センターを集約。最先端設備と、研究員の交流促進を重視した設計が大きな特徴となっている。

「ShIP」の名称には、清水から世界へ羽ばたく船をイメージし、異なる研究分野の連携強化によるシナジー効果とイノベーション創出への期待が込められている。研究所のコンセプトは大きく5つ。想像力と自由な発想、たゆまぬ技術力向上と挑戦、イノベーションの共有、安全・安心で快適な職場環境、そしてブランドイメージの向上だ。

研究交流促進のための空間設計



コンセプトの実現に向けて、研究分野の垣根を越えた交流促進に力を入れている。「ShIP」内には、吹き抜けと大階段で繋がる開放的な空間が設計されており、研究員同士の自然なコミュニケーションを促進する。また、ミーティングルームやカフェテリアなども配置され、活発な情報交換の場を提供している。こうした工夫により、新たなイノベーション創出の可能性が期待されている。

サステナブルな研究環境



「ShIP」では、実験効率の向上と環境負荷軽減の両立にも取り組んでいる。省エネルギー機材の導入はもちろんのこと、全館無線LAN環境による実験機器のネットワーク化、電子実験ノートの採用、試薬管理システムの導入なども行われている。

さらに、研究員の作業環境への配慮も徹底。最新の局所排気設備、排気・排水の処理設備、そして太陽光パネルによる発電システムなどを導入することで、環境負荷を低減し、サステナブルな研究所を実現している。

クミアイ化学の取り組み



クミアイ化学は、「いのちと自然を守り育てる」をテーマに、農産物の安定供給と豊かな社会の実現を目指し、持続可能な開発目標(SDGs)に配慮した新農薬や化学品の研究開発に注力している。今回の新研究所設立により、新規化合物の探索合成から生物評価、製剤化、工業的製造法確立までの一貫した研究体制が構築され、市場ニーズに即した製品開発が加速すると期待される。

1959年の国産第一号農薬の提供以来、世界の農業発展に貢献してきたクミアイ化学。近年の人口増加や地球環境問題といった社会課題に対し、「独自技術で豊かなくらしを支え、自然と調和した社会の持続的発展に貢献する」企業グループを目指し、挑戦を続けている。

研究所概要



住所:静岡県静岡市清水区渋川100番地
構造:RC造地上5階建
延床面積:8,671㎡
敷地面積:19,935㎡

「ShIP」の誕生は、クミアイ化学の技術力と、サステナブルな社会への強い意志を示すものと言えるだろう。今後の同社の活躍から目が離せない。

会社情報

会社名
クミアイ化学工業株式会社
住所
東京都台東区池之端1-4-26
電話番号
03-3822-5036

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