身体拡張デザイン教育
2026-05-19 11:02:22

多摩美術大学の新たな試み「身体拡張」のデザイン教育とは

多摩美術大学の挑戦:身体拡張としての新しいデザイン



多摩美術大学(東京都世田谷区)は、2026年4月からスタートするプロジェクト・ベースド・ラーニング(PBL)授業「肌再現とアピアランスケア研究」を発表しました。この授業は、現代のアートとデザインにおける新たな可能性を探求し、特にアピアランスケアを「身体拡張」という視点で再定義するものです。

結びつく専門技術とアート・デザイン視点



この授業では、株式会社カノアクルー(東京都三鷹市)との協力のもと、装着式人工乳房の提供を通じて、それに関る技術を学ぶことができます。特に、歯科技工士の本間理恵氏((株)シンワ歯研)を講師に招き、印象採得の実習やエピテーゼの基礎知識を学ぶことができます。学生たちは身体的な補完を超えて、自己表現の一環としてデザインの可能性を探ります。

アピアランスケアの再発見



アピアランスケアは、がん治療などに伴って発生する外見の変化に対して提供される支援です。従来、この概念は「補うこと」に焦点を当てがちでした。しかし多摩美術大学では、これを「表現」に結びつけることで、学生に新たな価値を創出させようとしています。「身体拡張」とは、眼鏡やネイルアートのように、自己のアイデンティティや美しさを強調する手段として捉えられています。

QOLとウェルビーイングの革新



この授業の目的は、単に外見を元に戻すことではなく、「こうありたい」という願いを実現することにあります。ウエルビーイングを追求し、精神的、社会的な充足感を得る機会を提供することが狙いです。学生たちは、多様な視点から新しいデザインを提案し、それを通じて生活の質(QOL)を向上させる方法を模索します。

デザインの社会的役割



本プロジェクトは、デザインが社会に与える影響を再評価する試みでもあります。治療の痕跡を隠すのではなく、その人らしさを際立たせるプロダクトを考えることが重要です。このような視点から、学生たちは専門的な知識と感性を融合させながら、デザインを実社会に向けた解決策として位置づけています。

実地学習と挑戦



授業は、上野毛キャンパスの新棟で展開され、社会課題に対するアプローチをプロジェクト形式で学習します。4月の開講に先立って、肌再現に関するワークショップも開催され、専門家と学生が共同作業を行いました。学生たちは医療制度や当事者の声をリサーチし、最終プレゼンテーションに向けた仮説を立てています。

未来に向けたデザインの発信



このように、多摩美術大学は新たな教育プログラムを通じて、アートとデザインが人々の生き方を変え得る力を信じています。身体的な特性を越え、個々の美しさを引き出すデザインを通じて、未来の社会に貢献する姿勢を持ち続けます。学生たちが制作したアート・デザインは、社会に新しい価値をもたらす可能性を秘めています。この挑戦を通じて、デザインの未来とその役割の再定義が進むことが期待されています。


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会社情報

会社名
学校法人 多摩美術大学
住所
東京都世田谷区上野毛3-15-34
電話番号
03-3702-1141

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