anywhere caféがつなぐ新しいイベントの形
2025年11月29日、沖縄県那覇市で開催された「超!めんそ〜れ広場」に合わせ、anywhere café(G1company運営)は新たなライブ配信企画を実施しました。この企画では、沖縄のリアルイベント、VRChat内の仮想世界、そして大阪の実店舗を結びつけるという三層構造の配信が行われました。
このライブ配信プロジェクトは、現地のイベントに足を運ぶことが難しい人々にも沖縄の文化と雰囲気を体験してもらうことを目的としています。イベントは2025年11月22日から29日までの8日間(うち2日は休業)にわたって、事前コラボ企画が実施され、当日配信も行われるという段階的な取り組みとして企画されました。
現地に行けなくても体験できる三層配信
地域のイベントや文化行事には、距離や交通の面で参加できないという課題があります。anywhere caféでは、リアル会場と仮想空間、そして実店舗を組み合わせることで、場所が異なっても同じ時間を共有できる体験を提供しています。この三層ライブ配信企画においても、沖縄の本会場を基点に、VRChatと大阪の店舗を並行して運営することで、それぞれの場所で同時にイベントを楽しむことが可能になりました。
バーチャル沖縄との事前コラボ
「超!めんそ〜れ広場」の開催を控え、anywhere caféでは11月22日から29日まで、事前にバーチャル沖縄とのコラボレーション企画を実施しました。これは、VRChat内で沖縄の文化を体験できるワールドを提供し、ユーザーに事前に沖縄に親しんでもらうことを目的としています。
事前コラボの初日、22日には、沖縄の文化や風習をテーマにしたクイズイベントが開かれ、41人の参加者がアバター姿でイベントに参加しました。また、自宅から沖縄の景色を楽しむことができる360度パノラマワールドも公開され、知る・感じる・話すという体験が組み合わされました。
イベント当日の様子
そして迎えた11月29日、沖縄・VRChat・大阪を同時に結んだ配信が行われました。沖縄のリアル会場では、ステージパフォーマンスや出展ブースを6時間半にわたってライブ配信し、その映像はVRChat内の「anywhere café JAPAN」と大阪の実店舗に同時上映されました。この三層配信により、異なる場所にいる参加者が共に同じ時間を体験することが可能となりました。
VRChat会場では、多くの参加者がアバターとなり、交流を楽しみました。沖縄のリアル参加者に加え、アメリカや韓国、フィリピンなど、多国籍の人々も集まり、アバター同士が会話する様子が見られました。
同時の乾杯と音楽ライブ
イベントクライマックスの折、530氏による三線のライブパフォーマンスでは、沖縄の本会場で乾杯の声が挙がると、VRChat内の参加者も同様に乾杯し、その映像が大阪の店舗で流れるという、場所を越えた瞬間が生まれました。
一方、大阪の実店舗では、イベント期間中に沖縄の映像やBGMが流れ、ちんすこうが提供されるなど、まるで沖縄にいるかのような体験が提供されました。参加者はVRゴーグル体験を通じて、実際の沖縄の風景を体験する機会もありました。
参加者の声と今後の展開
参加者からは「沖縄をリアルに訪れることはできなかったが、バーチャルで沖縄の方々と交流できた」との声が寄せられ、内容に満足している様子が伺えました。anywhere caféとしては、今回の取り組みを通じて、沖縄文化の発信に寄与できたことに大変感謝しています。今後も、リアルとバーチャルを融合させた新たなイベントの展開を検討中とのことです。
また、anywhere caféは、2025年12月に開催される「VRChat Japan Business Experience」や「地域の豊かな暮らし×VR/VX技術 ピッチ&展示会」にも出展し、地域活性化に繋がる新たな観光モデルの提案を行う予定です。いずれも、沖縄に限らず他地域の文化の発信にもつながる取り組みとして注目されています。