ディップ株式会社、被災地支援プロジェクトの開始
東日本大震災から14年が経過し、被災地の復興は今なお続いています。その中で、ディップ株式会社は「災害支援プロジェクト」を発足させ、特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンと連携することを発表しました。このプロジェクトは、被災地の人手不足を解消し、より多くの支援の手を広げることを目的としています。
被災地の現状と課題
令和6年に発生した能登半島地震では、特に奥能登地域で大きな被害がありました。その影響で、多くの住民が避難を余儀なくされ、地域の労働力は大幅に減少しています。そのため、震災前のような経済活動を再開できない事業者も多く、深刻な人手不足が続いています。
このような状況下、ピースウィンズが運営する「空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”」は、医療支援や物資供給、心理的ケアなど、被災地での復興と生活再建を支援する活動を続けています。しかし、現行の登録派遣隊員制度では、派遣可能な人数や支援の内容に限界があるため、被災地のニーズには十分に応えられないのが実情です。さらに、災害支援に関与したいと考える企業も、具体的な取り組み方がわからず尻込みするケースが多いのも事実です。
災害支援プロジェクトの概要
このような課題を背景に、ディップ株式会社は「dip-NPO協働プログラム」の一環として、新たな被災地支援プロジェクトを立ち上げました。本プロジェクトでは、ピースウィンズのノウハウを活用して、企業と被災地をつなぐ支援の輪を広げていく考えです。
具体的な取り組みとしては、特定の企業に対して「災害支援職場認証制度」の参加を働きかけ、支援の意志を示した企業を認証することで、ボランティア人材の確保を目指します。この制度の導入を通じて、企業内の平時での災害意識を高めることが可能になると期待されています。
また、認証企業には以下のような支援も提供されます。
1.
店舗での災害支援活動のサポート
災害支援ポスターの掲示や、募金のQRコード設置などを行い、店舗でも支援を募る活動が支援されます。
2.
災害支援研修動画の無料提供
ピースウィンズ制作の研修動画を通じて、社員の防災意識を高め、対応力を向上させることを目的としています。
3.
雇用創出の支援
ディップが運営する求人情報サービス「バイトル」において、認証企業を紹介する特設ページを設置し、雇用機会の創出にも寄与します。
. 空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”の役割
事業に関する詳しい紹介や、各活動については、ピースウィンズ・ジャパンの取り組みである「空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”」を通じて行われる予定です。この団体は、支援が必要な地域での最前線での活動を行い、様々な形で被災地住民をサポートしていきます。
ディップ株式会社は、今後も社会課題の解決に向けた取り組みを続け、被災地支援に貢献する企業としての責任を果たしていく所存です。