梅毒患者の3人に1人はコンドームを使用していた!?
近年、梅毒感染者の報告が増加しています。2022年から三年連続で報告数が1万人を超え、社会問題として注目されています。KARADA内科クリニック渋谷院では、このデータを元に性行為に伴うリスクを理解し、感染防止対策を広めることを目的にしています。
梅毒感染者の状況
渋谷院の診療データによると、梅毒感染者の約30.4%(289人中88人)は性感染症予防のためにコンドームを使用していたと回答しています。しかしながら、梅毒はコンドームでカバーされない部位からも感染するため、完全な防御にはならないことを理解すべきです。
さらに、梅毒感染者の約8.3%(289人中24人)は経口セックスによって感染したと報告しています。このことからも、オーラルセックスやキスを通じた感染も決して無視できない問題です。実際、喉の違和感から梅毒が診断されるケースも多く見られます。
自覚症状がないリスク
感染した患者の54.7%(289人中158人)は、症状があって受診したと回答しました。このことからも、症状がない「無症候期」に感染が進行している可能性が高いことがわかります。この状態で性的接触を持つことは、相手に感染を広げることになりかねません。
クリニックからのメッセージ
KARADA内科クリニックの院長、田中雅之氏は「梅毒は早期に適切な抗菌薬で治療が可能ですが、放置すると数年後に深刻な合併症を引き起こすリスクがあります。また、妊娠中の感染は生まれてくる赤ちゃんに影響を及ぼす危険があります。コンドームを使用しているから安心と思わず、心配があれば早期に検査を受けてほしい」と述べています。特に次のような方は検査をお勧めします。
- - 新しいパートナーとの性行為があった
- - コンドームなし、または途中まで不使用での性行為をした
- - 不特定の相手との接触があった
- - パートナーから性感染症の疑いを告げられた
- - 皮膚に異常を感じているがそのまま放置している
プライバシーを守る医療
KARADA内科クリニックでは、プライバシーに配慮した診療が行われています。Web予約やオンライン診療も提供しており、症状がなくても不安な方の受診も歓迎です。性感染症の検査は保険適用で行うことも可能で、陽性結果が出た際には適切な治療薬が処方されます。
予防に関する取り組み
梅毒に対する事前及び事後の予防薬も用意されています。特に、感染を未然に防ぐための「Doxy PEP(ドキシペップ)」や、HIVのリスクを低下させる「HIV PrEP」も処方されているため、興味のある方は相談してみてください。
最後に
感染症対策として機敏に行動し、性感染症に関する知識を広めることが非常に重要です。あなた自身とパートナーを守るために、適切な行動を起こしていきましょう。