総合福祉施設ヘリオスにおけるWi-Fi整備
高知県高知市に位置する総合福祉施設ヘリオスが、フルノシステムズの無線LANシステムを導入しました。これにより施設内のWi-Fi環境が大幅に改善され、利用者の見守り体制が強化されました。具体的には、ナースコールシステムとスマートフォンとの連携を実現し、利用者の安心安全を支える仕組みが構築されています。
ACERAの導入に至った背景
ヘリオスでは、30年間使用してきたナースコール機器が頻繁に故障するなどの問題を抱えていました。また、働きやすい職場環境の整備にも注力し、移乗・介護リフトや介護記録ソフトの導入を進めてきました。しかし、老朽化したナースコールの更新が急務となり、見守りシステムの刷新について検討を開始しました。これを受け、2022年には高知県の介護事業所デジタル化支援事業費補助金を利用し、特別養護老人ホームやケアハウスに新たな見守り支援システムと無線LAN環境を整備する運びとなりました。
新しいWi-Fi環境の成果
「特別養護老人ホーム 森の里高知」や「特別養護老人ホーム あおばの森」など、複数のフロアには約70台のACERAを設置しました。これにより、ナースコールやベッドサイドマットセンサーからの通知をスタッフのスマートフォンにリアルタイムで受信できるようになり、迅速な介助が可能となりました。また、スマートフォンで見守りカメラの映像を確認することで、緊急時にも即座に支援を行える体制が整っています。
スタッフの負担軽減と業務効率化
新しいナースコールおよび見守りシステムは、株式会社iSEEDの製品を採用しており、これによって職員は業務負担が軽減され、巡回や見回りの頻度を減少させることができました。結果として、職員の働き方改革や業務効率の向上へと結びついています。
介護施設の未来に向けて
介護施設においては、利用者の快適性向上だけでなく、スタッフの業務負担軽減が重要な課題です。フルノシステムズはこれからも、介護現場を支えるネットワーク環境を提供し、利用者の生活の質(QOL)向上に貢献していく姿勢を示しています。
施設の紹介
総合福祉施設ヘリオスは、社会福祉法人ふるさと会が運営しており、「特別養護老人ホーム 森の里高知」や「ショートステイ 森の里」「ケアハウス 花の郷高知」などの多様な介護サービスを提供してきました。30年以上にわたり地域に根ざした福祉事業を推進し、介護に関するさまざまなニーズに応えています。
企業情報
フルノシステムズは、無線LANシステム分野のリーディングカンパニーとして知られています。無線ネットワーク管理システムや高品質なモバイル&ワイヤレスソリューションを提供し、オフィスや公共施設において広くシェアを持っています。このように、Wi-Fi環境を整備することで、今後も介護施設における課題解決に積極的に寄与していくことでしょう。