浪花の名作詞家が込めた願い
テレビ大阪の「ドキュメンタリー7」が描く新たな物語が、歌謡界の大スター、石川さゆりさんと名作詞家のもず唱平さんの感動的な出会いを通じて私たちに届けられます。
石川さゆりの新たな挑戦
石川さゆりさんが今年力を入れている新曲「棉の花」は、彼女の歌手としての深い思いを表現した一曲です。この曲は、そのタイトルに象徴される河内木綿の物語を通じて、忘れられた過去を掘り起こし、地域の女性たちの切なる想いを伝えています。河内木綿は歴史的に盛んに生産されていたもので、明治時代の繁栄から代わる安価な外国産綿の出現によって急激に減少しました。
もず唱平の重い想い
この曲の歌詞を手掛けたのは、浪花出身の作詞家、もず唱平さんです。数々のヒット曲を世に送り出し、特に「釜ヶ崎人情」は彼の代表作として広く知られています。しかし、昨年体調不良が理由で引退を宣言された彼は、石川さんからの強いオファーを受け入れ、「この歌詞は自分の最後の作品だ」との思いで執筆したと語ります。
もずさんは長年故郷の河内で、多くの女性たちと触れ合いながら、彼女たちの思いを歌詞に込めるため、河内木綿の種まき現場にも足を運びました。その背景には、彼自身の生い立ちや社会への思いが大きく関わっています。
戦争の傷と平和への祈り
1945年8月の原爆投下で、もずさんの父親は被爆。戦争がもたらした痛ましい経験が、彼の平和活動への原動力となっています。万博の開催中、もずさんは世界の紛争地域を訪れ、未来への希望と平和について考える機会を持ちました。彼は自身のルーツから、根深い願望を持って社会に寄り添う活動を続けています。
再会と歌への願い
河内では、石川さゆりさんの新曲披露コンサートが開催され、彼女と再会したもずさん。石川さんは、もずさんの歌詞を「ラブレター」と表現します。「声をのせて歌うことが、ラブレターへの返事」だと語る彼女の姿から、二人の深い信頼関係と願いが感じ取れます。
「棉の花」に込められた願いは、地域の人々の苦労や情熱、そして時代を経てもなお残る思いを反映しています。どのように、石川さゆりさんの歌声がもず唱平さんの思いを響かせていくのか、是非ともテレビ大阪で放送されるドキュメンタリーをお見逃しなく。
番組情報
- - タイトル: ドキュメンタリー7
- - 放送局: テレビ大阪
- - 放送日時: 2025年5月31日(土) 11:30~12:00
- - 公式HP: テレビ大阪公式サイト
- - 見逃し配信: TVer で放送後も視聴可能。
- - 過去作品: YouTubeチャンネルでもご覧いただけます。こちらから