名古屋市にオープンする新しい就労支援施設
2025年1月6日、名古屋市中区新栄に新たに開所するのは、社会福祉法人tmon plusが運営する就労継続支援A型事業所「UNIBO Tech(ユニボテック)」です。この事業所の目的は、障がい者が働きながらITスキルを学べる環境を提供することで、IT業界の人材不足と障がい者の社会参加を同時に解決することです。
IT業界の人材不足の解消
近年、IT業界では約78万人の人材が2030年までに不足すると予測されています。生産年齢人口の中で障がい者が占める割合は多く、彼らには計算能力や論理的思考能力、デザインセンスなど特定のスキルが豊富な特性があります。これらの能力を活用することで、IT業界の様々なプロジェクトに貢献することが可能です。「UNIBO Tech」はこれを受けて、障がい者が自らの強みを活かしながらスキルアップできるよう支援を行います。
障がい者のIT業界参入支援
企業の社会的責任として障がい者雇用が重要視される中、中小企業では人材確保や職場環境の整備が難題です。「UNIBO Tech」では、障がいの特性に応じた環境や教育プログラムを整備し、実務経験を通してITスキルやビジネススキルを育成します。これにより、障がい者が一般企業で即戦力として活躍できる人材へと成長します。
働きながらスキルアップ
「UNIBO Tech」では、未経験者も働きながらITスキルを学べる機会を提供します。経験豊富な指導者がそれぞれの障がいの特性や習熟度に応じたサポートを行い、経済的自立をも後押しします。
社会貢献と包括的な社会の実現
「UNIBO Tech」は、多様性を尊重しながら、誰もが自分らしく生きられる社会を目指しています。事業所の活動を通じて、障がい者が地域社会で活躍できる機会を増やし、より包容的な社会の形成へ努力しています。
UNIBO Techでの仕事内容
「UNIBO Tech」は、企業が抱えるIT課題を業務委託で解決します。実践的な訓練の中で、様々な業務に挑戦することで現場で求められるスキルを磨くことができます。
具体的な業務内容
1. 書類のデジタル化
お客様のニーズに応じて、書類のスキャンやOCR化などデジタルデータ化を行います。
2. デバッグ・ソフトウェアテスト
製品テストやテストケース作成、実行、分析など幅広く行います。
3. 機材管理
パソコンやスマートフォンの選定、導入から運用の保守までを行います。
4. 事務手続きサポート
経費精算や受発注管理を含む多様な業務をカバーします。
5. WEBサイト管理
オンラインビジネスやECサイトの管理・セキュリティ対策を行います。
6. 図面設計
CADを用いた3Dデータの設計や制作を行います。
事業所の基本情報
「UNIBO Tech」
住所: 名古屋市中区新栄一丁目6番15号流行発信ビル2階
オープン日: 2025年1月6日
開所時間: 10:00~19:00
お問い合わせ: 052-715-9666
この取り組みにより、名古屋市での障がい者の社会参加が進み、多様な人材が活躍できる未来が期待されます。