東京芸術劇場でのシアター・コーディネーター養成講座
東京芸術劇場では、劇場と市民との架け橋を目指す「シアター・コーディネーター養成講座」が開催されます。このプログラムは、演劇の創作を通じて地域社会との関係を深め、参加者が具体的な経験を積むことを目的としたものです。今回は、ドイツのマンハイム国立劇場から市民アンサンブル部門の芸術監督であるベアタ・アンナ・シュムッツ氏が講師を務め、多様な視点からの講義とワークショップを行います。
講座は2024年10月28日から11月4日までの期間中に行われ、全9セッションからなるワークショップとレクチャーが予定されています。参加者は、アートと社会のつながりを探求し、コミュニティにおける演劇創作の実践的アプローチを学びます。
プログラムの詳細
講座は、以下のような内容で構成されています:
- - ワークショップ① (10月28日) では、「市民との創作」について、ジャンルや形式、集団的なアイデンティティを見つめ直します。
- - 午後のレクチャー①では、社会と芸術の結びつきをテーマに、コミュニティ・アートの実践についての講義が行われます。
- - さらに、翌日のワークショップ②では演劇におけるドキュメンタリー手法を学び、グループワークにより実際に公演を立ち上げるためのスキルを養います。
このような多様なプログラムを通じて、参加者は演劇の枠を超えて、社会との関係性を深める方法を体得することができます。シュムッツ氏は、舞台と観客、異なる表現ジャンル間の境界を越える重要性を強調し、自らの経験を基にしたお話を展開します。
参加者の条件と方法
参加希望者は、18歳以上で日本語の資料作成が可能であり、コミュニティと関わる演劇活動に興味を持ち、実践への意欲がある方が対象です。また、舞台芸術や地域コミュニティにおいて、関連する経験が求められます。参加費用は15,000円(税込)で、定員は約12名程度です。応募は、公式ホームページから必要事項を記入して行ってください。締切は2024年10月1日です。
なお、公開プログラムとしてオンラインでのレクチャーも予定されています。参加希望の方は、事前申し込みを行い、定員に達し次第締め切るため、早めの申込が推奨されています。
結びに
東京芸術劇場が提供するこの養成講座は、参加者同士の交流だけでなく、地域社会との新しい関係を築く大きな機会です。演劇を通じて、参加者は自身の表現力を育み、コミュニティと深く結びついたアートの在り方を学ぶことができるでしょう。興味のある方は、ぜひ参加を検討してみてください。