鉱石の道が新しく生まれ変わる!
近年観光の注目を集めている兵庫県の養父市と朝来市にまたがる「鉱石の道」。この道は、かつて日本が資源大国として栄えた記憶を今に伝える重要な地域です。このたび、北近畿広域観光連盟と日本観光振興協会、鉱石の道推進協議会が協力し、地域の魅力を存分に引き出す新たなモデルルートを策定しました。
「鉱石の道」の魅力とは?
このモデルルートのテーマは、「鉱物から金属への変遷」や「フランス人技師たちの影響」。特に、採掘された鉱石が如何にして金属へと変わっていくか、その歴史を体感できるコースが設定されています。全6テーマのルートが用意され、個々の趣味や興味に合わせた旅が楽しめます。
さらに、最近のトレンドに合わせて、マイカーやレンタカーに加え、公共交通機関やレンタサイクルを利用した探索も可能です。移動がしやすいように計画されたルートで、より多くの人が地域の魅力に触れることができます。
新たな情報源の提供
新たに開設された特設サイト「鉱石の道」は、鉱石の道の構成文化財や、モデルルートの詳細情報を紹介しています。これにより、訪れる前にストーリーを学ぶことができ、旅の計画が立てやすくなりました。従来の情報源では不足していた「点」ではなく「面」での魅力訴求が行われるため、地域全体を通した観光の理解が深まります。
各ルートの内容
1.
まるごと体験「鉱石の道」:
2日間にわたり、明延鉱山から神子畑選鉱場を訪れ、鉱石が金属になるまでの過程を体感します。
2.
幕府直轄金・銀鉱山町を歩く:
江戸幕府時代の面影を持つ町を訪れます。特に中瀬金山や生野鉱山の歴史に触れることができる貴重な機会です。
3.
鉱石運搬を支えた「鉄道軌跡」を訪ねる:
当時の運搬方法を辿りつつ、現存する鉄道の跡を観察します。
4.
エコ旅!フランス人技師の面影巡り:
明治時代に活躍したフランス人技師たちが手掛けた近代化の足跡を探します。
5.
日本遺産で避暑を体験:
年中安定した温度を誇る坑道を探索し、涼しい体験を提供します。
6.
「鉱石」と共に「人の暮らし」の跡を辿る:
城崎温泉エリアを起点に、地域の暮らしと鉱山の関わりを学びます。
アプリで旅をもっと便利に
また、JR西日本が運営するアプリ「tabiwa」には、『鉱石の道』に関する情報やモデルルート、観光スポットが掲載されています。アプリを活用することで、各所での特典クーポンも手に入れることができ、よりお得に観光を楽しむことができます。
このように新たな取り組みが進められる「鉱石の道」。地域の魅力を再発見しながら、人々の歴史に思いを馳せる貴重な旅を体験してみてはいかがでしょうか。観光を通じて地域活性化に寄与し、皆様のお越しをお待ちしています!