富山県のフードロス削減に取り組む「knopp.」
最近、フードロス問題が大きな社会課題となっています。その中で、富山県のナッツ&ドライフルーツ専門店「knopp.(クノップ)」は、地元の農家から直送される規格外果物を活用し、注目を集めています。規格外果物の取り扱い品目がここ2年間で約140%も増加し、農家からの委託相談も増加中です。
規格外果物の現状と取り組み
農林水産省や環境省によると、2023年度の日本の食品ロス量は約464万トンに達しています。このうち、事業系が約231万トン、家庭系が約233万トンです。この数値は推計開始以来最も低い水準ですが、それでも国民一人あたり年間約37kgが廃棄されていることになります。特に青果においては味や品質に問題がないにも関わらず、見た目やサイズ、傷などが理由で流通できないケースが多く、これが廃棄につながっています。
そのため、フードロスの削減は必要不可欠なテーマとなっており、消費者にとっても身近に感じられる問題です。「knopp.」では、こうした規格外の果物を自社で加工し、砂糖不使用のドライフルーツとして提供しています。
クノップの人気商品と消費者の反応
「knopp.」では、桃や柿、林檎、バナナや橙、梨など、様々な規格外果物がドライ加工され、販売されています。特に健康志向の高い40~60代の女性を中心に支持が広がっています。購入者からは、「砂糖不使用なのに自然な甘みがあって驚いた」「もったいない果物を活用している点に共感した」「旬の果物を長く楽しめるのが嬉しい」といった肯定的な意見が寄せられています。
このように、フードロス削減という社会的意義を持ちながらも、身体に優しい商品特性がリピーター増加の要因となっています。また、規格外のみかんの洗浄や加工業務にも注力しており、品質管理にも細心の注意が払われています。
環境への配慮と社会貢献
「knopp.」は、県内外から仕入れた規格外果物を低温乾燥し、保存性を高め、最長で1年以上の美味しさを保つことを可能にしています。さらに、農薬不使用または減農薬で栽培される農家との連携も進めています。これにより、砂糖・保存料不使用の無添加加工を実現しているのです。
代表商品には「うえださん家の有機みかん」などがあり、少量パックから業務用サイズまで幅広く展開されています。また、店内ではドライフルーツを使用したドリンクやソフトクリームも楽しめます。
今後の展望と地域との連携
「knopp.」は、2026年度には規格外野菜のドライ加工に試験導入を予定しています。また、地域農家とのさらなる協力を進め、年間1.5トンのロス回避を目指しています。これにより、フードロス削減量を具体的な数値として示すことで、社会全体の意識を向上させることを狙っています。
さらに、不揃いのドライフルーツなどを取り扱う自動販売機の設置も計画しており、より身近で手軽に“もったいない食材”を選べる環境を整える方針です。こうした取り組みを通じて、フードロス削減が一層進んでいくことを期待しています。
会社概要
名称:株式会社グラニーレクノップ事業部
代表取締役:花井 千赴
所在地:富山県富山市二口町1-2-7
URL:
knopp-nuts.com
このように「knopp.」の取り組みは、地域貢献と環境保護の両立を目指す新しいビジネスモデルとして注目されています。地域の農家と消費者が連携することで、持続可能な社会の実現に向けた道が開かれることを願っています。