落合陽一と日本フィルが共演する新感覚音楽会の魅力を探る

新たな音楽体験「null²する音楽会」

音楽は聞くものと思われがちですが、落合陽一氏と日本フィルハーモニー交響楽団のコラボレーションによる「null²する音楽会」が、その常識を覆します。このイベントは、音楽を「耳で聞く」だけでなく、五感で楽しむことを目指しています。特に、聴覚に障がいを持つ方々に向けて「ハンドルドラム席」が設けられ、振動や光を通じた新しい音楽体験が提供されます。

この試みは、2018年から続く「耳で聴かない音楽会®」の延長線上にあり、年齢や障がいの有無を超え、誰もが参加できる音楽イベントを作ってきました。音楽が持つ可能性を広げるこのプロジェクトは、聴こえにくい方々のための席を特別に用意し、リズム通訳として配置された演奏家が「ハグドラム」を使用してリズムを振動で伝えることで、すべての来場者に音楽を体験してもらいます。

未来的な楽器の役割

「ハグドラム」や「ハンドルドラム」といった楽器は、触れることで音の振動を感じることができる斬新なデザインがされています。ソニーグループが開発したこれらの打楽器は、演奏者が叩いた音の光や振動が、相手の演奏にリンクし、一体感を生み出します。この音楽会では、聴こえにくい方が音楽を体感できるように工夫された特別な客席とともに、ハンドルドラムを通じて触覚で音楽を感じることが可能となっています。

公演の詳細

「落合陽一×日本フィルハーモニー交響楽団プロジェクト VOL.9《null²する音楽会》」は、以下の日程で行われます。

- 東京公演

日時：2025年8月21日（木）19:00開演
会場：サントリーホール
料金：ハンドルドラム席 2,000円（同伴者も同額）
詳細：公式サイト

- 万博公演

日時：2025年8月30日（土）14:30開場/15:00開演
会場：大阪・関西万博会場内EXPOホール「シャインハット」
料金：全席無料（ハンドルドラム席は要申込み）
詳細：公式サイト

この公演では、音楽に興味があるすべての人々に向けて開かれたイベントであり、事前に予約が必要な席もあります。日本フィル・サービスセンターに問い合わせることで、必要な情報を得ることができます。

また、当日は公演の楽しみをより深めるための関連展示も計画されています。特に、聴こえにくい方々に向けた音楽を楽しむために開発されたデバイスの歴史が紹介され、音楽とテクノロジーの融合が如何に新しい体験をもたらしているかを実感できます。