接客業がもたらす新たなキャリアの可能性とは?
元アパレル店長の漫画家、ぼのこさんが語るキャリアチェンジの秘訣について、オンラインセミナーのイベントレポートをお届けします。このセミナーは、『Woman type(ウーマンタイプ)』が主催し、2025年7月25日に開催されました。
ぼのこさんのキャリアの軌跡
ぼのこさんは、約7年間のアパレル業界での接客経験を経て、フリーランスの漫画家として活動を始めました。彼女がこのキャリアチェンジを遂げた背景には、体力の限界があったと言います。体調を崩し、従来の職業では厳しい状況に直面した結果、彼女は自身の「伝えること」という強みを活かす道を選びました。
「接客業を通じて、多くの人と出会った経験が、今の漫画制作に非常に役立っています。特にキャラクター設計や心理描写に関しては、接客時の観察眼が強みとなっています」と、ぼのこさんは語ります。彼女の漫画『ぼのこと女社会』は、自身の体験に基づいた内容で、多くの読者の心を捉え、月間10万人以上に支持されています。
接客経験を武器に
セミナーでは、ぼのこさんが接客業で磨かれたスキルについて詳しく説明しました。「観察力や提案力は、業種を問わず非常に強力な武器となります」と彼女は述べ、アパレル業務で学んだスキルが他の領域でも通用することを実例を交えて解説しました。
また、キャリアパスについては、業界内外にわたる多様な可能性が示されたことで参加者の関心を集めました。たとえば、アパレル業界でのマネジメント職や、本社での仕事、さらには販売経験を活かした営業職や起業などさまざまな選択肢が挙げられました。これにより、参加者は自分に合ったキャリアパスが見つけられるかもしれません。
持続可能な働き方の秘訣
持続可能に働くためのマインドセットについて、ぼのこさんは「完璧主義を捨てること」や「仕事と自分を切り離すこと」など、心と体を守るための考え方を伝えました。「仕事に全てを注いでしまうと、いずれ自分が折れてしまいます。無理を続けないことが、自分自身を守る一番の方法です」と、彼女は自身の経験から感じたことを語りました。
参加者からは「部下指導」や「キャリア希望の伝え方」といった具体的な悩みも寄せられ、ぼのこさんは貴重なアドバイスを自身の店長経験を踏まえた上で本音で回答しました。彼女の経験に基づいたリアルな言葉は、多くの参加者にとって励みとなったに違いありません。
まとめ
このセミナーは、接客や販売に携わる方々にとって、将来のキャリアに対する不安を解消し、新たな一歩を踏み出すためのヒントが満載の内容でした。借りた言葉を使えば、ぼのこさんはまさに「わたしらしいキャリア」を模索する女性たちの道しるべです。『Woman type』は、今後も働く女性たちが自分らしいキャリアを見つけられるよう、さまざまな情報を発信し続けるでしょう。