Revolut、従業員に流動性を提供
デジタル金融サービスを展開するRevolutは、従業員に対して流動性を確保するための二次株式売却を行うと発表しました。この取引は、現在の評価額が450億USドルとされる中、大手のテクノロジー投資グループとの契約締結によるもので、従業員が同社の成長への貢献を収益化できる機会となります。
この二次株式売却を実施することで、Revolutは新たな投資家を引きつけ、既存の投資家との関係を強化することが期待されます。主導を務めたのは、Coatue、D1 Capital Partners、Tiger Globalなどの著名な投資家たちです。
売上と利益の急成長
Revolutグループは最近発表した財務報告によれば、2023年の売上高は22億USドルに達し、前年比で95%の増加を記録しました。また、税引前の利益は5億4,500万USドルに達しています。その後の2024年の業績も良好で、売上高は前年比80%の増加を見込み、収益性も上昇し続けています。
同社は、2024年の年末までに顧客数が5,000万人を超える見通しを立てています。これは、Revolutが19カ国で急速に成長を遂げていることを示しています。
銀行免許取得と新サービスの展開
2023年にはメキシコでの銀行免許取得が実現し、英国でも制限付きの銀行免許を取得しています。これにより、Revolutは国際的な事業拡大を果たし、金融サービスにおける顧客のニーズに応える基盤を整えています。また、同社は新たにRevPointsロイヤリティプログラム、eSIM、暗号資産取引所であるRevolut Xなど、多彩な新サービスを導入することを発表しました。
CEOのコメント
RevolutグループのCEO、ニック・ストロンスキーは「従業員に当社の成功を実感してもらえることを非常に嬉しく思っています。当社がヨーロッパ最大の評価額を誇る非公開テクノロジー企業であるのは、彼らの努力によるものです」と述べ、新たな投資家との関係にも期待を寄せています。
投資家の視点
Coatueの創業者フィリップ・ラフォントは、「Revolutの使命である金融サービスの民主化に非常に強い魅力を感じています。市場への拡大能力を示しており、チームが金融技術の革新に努めている証でもあります」とコメントし、今後のさらなる成長に期待を寄せています。今回の取引における私募取扱業者はモルガン・スタンレーが担当しました。
Revolutとは
Revolutは2015年に設立され、現在では4500万人以上の利用者を持つグローバルな金融テクノロジー企業です。手数料のない為替レートでの海外決済や外貨両替、送金の提供を強みとしており、様々な金融サービスを展開しています。特に、自動家計簿、株式取引、暗号資産取引など、多岐にわたる機能を提供することで利用者の生活を支えています。
Revolutの仮想通貨や金融サービスは、今後ますます多様化し、国際市場での競争力を強化することが期待されています。