量子時代を切り開くエー・スター・クォンタムの新たな挑戦
株式会社エー・スター・クォンタムが、シリーズAラウンドで3億円の資金を調達したと発表しました。この資金調達は、量子計算に基づいたソフトウェア開発を推進する同社が、さらなる市場の拡大と技術革新を目指すための重要なステップです。
エー・スター・クォンタムは、2018年7月に設立され、量子コンピュータを用いたソフトウェア開発で特に物流や広告などの分野に注力しており、このネットワークを強化するために、業務提携を行った企業と共同研究を進める予定です。業界の競争が激化する中、同社は量子コンピュータの基盤技術に特化し、ゲート方式とアニーリング方式両方に関連する技術の開発に力を入れていきます。
この資金は、物流、広告、保険、金融、医療などの各分野への進出を見据えたエンジニアや研究者の採用強化に充てられ、企業の成長と価値向上が期待されています。量子コンピュータは、従来のコンピュータでは解決が困難な問題を解決するための鍵とされており、エー・スター・クォンタムがこの領域でのリーディングカンパニーとなることを目指しています。
投資家たちからの期待
複数の著名な投資家がエー・スター・クォンタムに対し、期待のコメントを寄せています。
- - Abies Ventures Fund I, L.P.の山口冬樹氏は、同社が量子コンピュータ技術を駆使して社会の業務改善に貢献するスタートアップとしての位置づけを強調し、支援を惜しまない考えを示しました。
- - また、株式会社電通の岸本渉氏は、量子コンピュータを用いたプログラム開発とその社会実装に期待を寄せ、広告効果向上に向けた新たな取り組みに注目しています。
- - NECキャピタルソリューションの國枝和雄氏は、量子アニーリング技術の重要性を指摘し、エー・スター・クォンタムがその先駆けになることを期待しています。
- - さらに、三菱UFJキャピタルの坂本信介氏やNBCエンジェルファンドの佐藤光歳氏も、同社が量子コンピュータの実装化において期待の星であることを評価し、さらなる成長を望んでいます。
代表者のビジョン
エー・スター・クォンタムのCEO、船橋弘路氏は、量子コンピュータ技術の可能性を信じて、自身の夢を追求する姿勢を強調しています。「文明を加速させ、あらゆる危機・困難から人類を救いたい。」という壮大な目標を掲げ、それに向けて一歩ずつ挑戦を続ける覚悟を語っています。
このような背景を持つエー・スター・クォンタムは、量子コンピュータの開発と社会実装において、国内外での競争が激化する中で、テクノロジーの進化に寄与し、未来の社会を形作っていくことでしょう。
会社概要
- - 会社名: 株式会社エー・スター・クォンタム
- - 設立: 2018年7月
- - 所在地: 東京都港区南青山3-1-3 スプライン青山東急ビル6F
- - 事業内容: 量子コンピュータソフトウェア開発
- - 公式サイト: エー・スター・クォンタム公式