相模原市、ロボットフレンドリーな環境構築の協定を締結

相模原市、ロボットフレンドリーな環境構築の新協定

戸田建設株式会社が神奈川県相模原市とさがみはらロボットビジネス協議会との間で「ロボットフレンドリーな環境構築に係る実証事業に関する協定」を締結しました。これは、「ロボットのまちさがみはら」を実現するために、ロボットと市民が共存できる魅力的な環境を整備することを目的としています。

協定の背景と目的

相模原市は、ロボット産業の振興に力を入れており、ビジネス環境や市民の日常生活にロボットを取り入れるための施策を展開しています。この協定の締結を通じて、市民が自然にロボットと共存できる環境の構築を目指し、さらなるロボットビジネスの発展を促進する方針です。市長の本村賢太郎氏も、「ロボットのまち」を実現するためには多くの協力が不可欠であると語っています。

さがみはらロボットビジネス協議会は、地域におけるロボットビジネスを支援するためのプラットフォームです。今回は新たに「ロボットフレンドリー分科会」を設立し、地域内の6社のロボット関連企業が参加しました。この分科会では、ロボット導入に必要な技術的支援や開発をサポートし、協定の目的を実現していく予定です。

実証事業の概要

この協定に基づく実証事業では、相模原市役所本庁舎を拠点に、エレベーターとロボットの連携運用を実施します。戸田建設は、ロボットとエレベーターの連携に関するコンサルティング、エレベーターの改修、さらにはシステムの設置などを担当します。また、さがみはらロボットビジネス協議会もロボットやソフトウェアの開発を進めていきます。

役割分担としては、戸田建設が専門的なコンサルティングを行い、相模原市は実証事業に必要な施設の提供や広報を担当します。協議会は、ロボット開発とその支援を行い、3者がそれぞれの強みを生かした連携を図ります。

参画企業について

本プロジェクトには複数の企業が参加しており、その中には、コミュナルテクノロジーやF-Design、アクセスエンジニアリング、クフウシヤなどが含まれています。各企業はそれぞれ異なる強みを持ち、ロボット技術の様々な分野で活躍しています。
例えば、コミュナルテクノロジーは独自のロボット制御ソフトウェアを用いて、現場でのロボット活用を推進しています。F-Designも多様な分野でのロボット開発支援を行い、製造業の現場におけるロボットの実用化を図っています。

相模原市、戸田建設、そしてさがみはらロボットビジネス協議会が協力しあうことで、今後ますます進化する「ロボットのまちさがみはら」は、多くの市民にとって魅力的な地域となることが期待されています。

このような取り組みが進むことで、他の地域においてもロボットビジネスの概念や実用化が広がり、さらには社会全体でのロボットの受け入れが進むことを目指します。