新ロジック導入のNaviPlusレコメンド、ECサイトの顧客体験を劇的に向上

新たなレコメンドエンジンの登場

株式会社DGビジネステクノロジー（DGBT）は、ECサイト向けのレコメンドエンジン「NaviPlusレコメンド」に大規模言語モデル（LLM）を活用した新しいロジックを導入した。この革新的なアプローチにより、ユーザーはより自分に合った商品との出会いを実感できるようになる。

LLMレコメンドの概要

LLMレコメンドでは、この技術に基づき、商品名や説明に含まれる言葉の意味を理解し、高い関連性を持つアイテムを提案する。従来のレコメンドロジックでは行動履歴や商品名の一致に依存していたが、この新システムはより柔軟にユーザーのニーズに応えることが可能だ。これにより、ECサイトでの顧客体験の向上と販売機会の創出が期待される。例えば、婦人靴・バッグブランドのダイアナ株式会社が公式ECサイト「dianashoes.com」でこのロジックを導入したところ、前年比でクリック率210%、CVR211%の伸びを記録している。

進化した商品提案の背景

近年、ECの普及とともに消費者のニーズはますます多様化し、情報接点も増加している。SNSや口コミ、レビューなど様々なジャンルでの情報があふれ、ユーザーの嗜好が細分化される中で、ECサイトは個別のニーズに応えるためレコメンド機能を強化してきた。しかし、従来のロジックでは限界があり、販売機会を逃すケースも存在した。そこでDGBTは、LLMの進化を活用することで新たなソリューションを提供することになった。

LLMレコメンドのメリット

この新ロジックは、膨大な文書を学習したLLMが商品やサービスの関連性を判断し、自然な形でレコメンドを行う。従来は手間だった商品マスタへのキーワード登録や表記揺れ対策も必要なくなり、EC事業者はレコメンドの導入と運用が容易になる。また、行動データが十分でない中小規模のECサイトでも、高精度の商品提案が可能となるため、販売チャネルを広げる手助けとなる。

今後の展望

DGBTはこのLLMレコメンドを、求人情報や不動産情報、ニュースなど他の分野へも展開していく計画を持っている。また、検索機能やレビューシステムとの連携を強化し、サイト全体の顧客接客を最適化する包括的なソリューションを目指す。EC市場における競争力を向上させるため、事業者の戦略立案から販促、購入後のプロセスに至るまでを支援し続ける。また、これによりDGビジネステクノロジーは、その支援を通じて企業の成長を後押しする方針だ。