アイビーネットがアメリカ不動産担保ローン債権の流動化を発表
株式会社オープンハウスグループの子会社であるアイビーネットが、アメリカ不動産事業における貸付債権を流動化することを2024年8月8日に発表しました。この動きに伴い、アイビーネットは投資家に譲渡する優先受益権についても、株式会社日本格付研究所(JCR)から信託受益権格付け「A」を取得したと報告しています。昨年に続き、二度目の「A」格付の取得となります。
流動化の背景と目的
このたび流動化される貸付債権は、アイビーネットが国内の個人や法人に対してアメリカの戸建などの不動産購入資金として融資した貸付金の一部です。近年、アメリカ不動産への投資の重要性が増しており、その際の資産分散の観点から広く注目を集めています。アイビーネットは、こうした状況を捉え、貸付金の流動化がキャッシュフローや資産効率、財務の安全性に寄与すると考えています。これまでに、同社グループで総額550億円の債権流動化を実施しており、今後も積極的な債権流動化の方針を示しています。
流動化の詳細
今回の流動化の対象は、アイビーネットが保有するアメリカ不動産担保ローン債権です。流動化の金額は約137億円で、アレンジャーおよび信託受託者は株式会社三井住友銀行となっています。発行日は2024年8月8日です。この取り組みは、アメリカ不動産事業の拡大に向けた一歩であり、信託受益権格付けが「A」であることから、投資商品の安全性が高いことも強調されています。
アメリカ不動産担保ローン「プラチナモーゲージ」
アイビーネットが提供するアメリカ不動産担保ローン「プラチナモーゲージ」は、日本の金融機関からの融資では通常、アメリカ不動産のみを担保とすることが難しいため、国内不動産や株式を担保とする必要があることに対する解決策です。このプログラムでは、購入するアメリカ物件を担保にする形で、物件価格の50%まで円建てで借入が可能となります。さらに、毎月の支払いが利息のみの返済方法も選択可能で、より柔軟な資金計画が可能となります。
オープンハウスのアメリカ不動産事業
オープンハウスグループは、アメリカ不動産事業において、独自のワンストップサービスを提供しています。物件の仕入れ、販売、管理、売却を一貫して手がけ、購入後の資産の運用や最終的な売却を視野に入れた物件選定を行います。経験豊富な現地スタッフが契約手続きをサポートし、円滑な購入プロセスを実現します。現地の不動産市況や日本の税制などを分析し、適切な売却タイミングを提案する体制も整っています。
今後の展開
オープンハウスグループは、2017年以降、海外不動産事業を強化し、アメリカ不動産市場においても高い実績を上げています。2024年3月には、管理するアメリカ物件が5,000棟を超え、「アメリカ不動産年間取引数・取扱高No.1」に輝くなど、その地位を確立しています。これからも、アメリカ不動産をより身近にするための取り組みを進め、様々な顧客ニーズに応える一層のサービス向上を目指します。
現在、アイビーネットでは、アメリカ不動産購入に関する詳細情報やお問い合わせは、公式ウェブサイト【https://ibnet.openhouse-group.com/】からアクセス可能です。また、オープンハウスグループ全体の情報も公式サイト【https://openhouse-group.co.jp/】で確認できます。