高齢者見守りの新技術
2022-12-13 09:00:01

高齢者見守りシステム「ヴェスタ」誕生!メティスコムの新しい技術革新

高齢者見守りシステム「ヴェスタ」誕生!



近年、少子高齢化が進む日本において、高齢者の見守りは大きな社会課題となっています。そんな中、株式会社メティスコムが新たに開発した高齢者見守りソリューション「ヴェスタ」が注目を集めています。これは、Vayyar社製の4Dレーダーセンサーを活用した最新の技術です。

背景と開発の経緯



メティスコムの代表、渡部秀一氏は、介護業界の現場を長年にわたり見つめてきました。2020年から介護施設に対し効率化や業務改善の提案を行ってきた彼は、入居者の転倒が深刻な問題であることを認識しました。現状ではフットセンサーや人感センサーが導入されていますが、誤検知の問題や夜間の巡回負担が大きいことが課題でした。

特に夜間の少人数体制では、入居者の安全を確保するために15~30分おきに巡回することもあり、これが職員の負担増加につながっていました。加えて、カメラを利用する場合にはプライバシーの懸念や導入コストの高さも障壁となっていました。

このような課題を解決すべく、2022年にVayyar Imaging Japan社との出会いがあり、その技術支援を受けながら新たな見守りソリューションの開発を開始しました。これが「ヴェスタ」の誕生に繋がるのです。

「ヴェスタ」の特長



「ヴェスタ」は、4Dレーダーセンサーを使用することで、入居者の動作をリアルタイムで監視するシステムです。このセンサーは光の影響を受けることなく、暗闇や水蒸気の中でも正確に人体を検知します。これにより、従来のカメラを利用した見守りと違い、プライバシーが守られます。

具体的には、以下のような機能が搭載されています:
  • - 異常検知:入居者の転倒や動きの異常を迅速に検知します。
  • - 通知機能:管理者や家族へスマートフォンやモニターを通じて情報をリアルタイムで通知します。
  • - 行動分析:入居者の動作パターンを分析し、必要なサポートを把握するのを助けます。

このように「ヴェスタ」は、利用者への負担を軽減しつつ、安全な環境を提供します。特に、夜間などの低照度環境でも問題なく機能し、入居者の生活を妨げない設計となっています。

今後の展開



メティスコムは今後、複数の企業と協力して販売や地域への展開を進める予定です。また、高齢者向け集合住宅における見守りサービスや在宅高齢者向けのソリューションの開発にも力を入れる見込みです。これにより、高齢者の生活の質を向上させることを目指しています。

さらに、2023年4月からは神奈川県内の複数の介護施設および地域高齢者向け集合住宅で実証実験を実施する予定です。これを通じて、さらなる技術の改善と実用化を推進する計画です。

企業情報



株式会社メティスコムは、2022年12月に設立され、ミリ波センサーを利用した見守りシステムの開発・販売を行っています。神奈川県横浜市に本社を置き、地域社会に根ざしたサービス提供を目指しています。今後も高齢者に優しい社会の実現に向けて邁進する姿勢を貫いていくでしょう。

公式ウェブサイト:メティスコム公式サイト

会社情報

会社名
株式会社メティスコム
住所
神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1横浜ランドマークプラザ5F
電話番号
045-285-3687

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