環境への貢献を目指す三蓉エンジニアリング
広島県呉市に本社を置く三蓉エンジニアリング株式会社は、廃木材の再資源化や森林未利用材からのバイオマス発電用チップの製造に特化した機械設計メーカーです。近年、環境問題への関心が高まる中、同社はその技術力を活かして持続可能な社会づくりに寄与しようとしています。
廃木材の再資源化技術の提供
三蓉エンジニアリングの主な事業は、廃木材の再利用を促進するための様々な機械設備の設計や製作、そしてそれらの販売です。同社が手掛ける設備には、木材や木質系材料の破砕機、ドラムチッパー、粉砕機などが含まれ、これらの設備を利用して廃木材をエネルギー源として変換します。さらに、廃バッテリーや使用済み乾電池の処理にも対応した装置を開発しており、多角的なアプローチで資源の有効利用を進めています。
高品質チップの生産と新技術の開発
特に注目されるのは、木材破砕後に発生する異物を除去する「木片チップウォッシャー」と呼ばれる設備です。この技術により小石や金属片、砂や硬質プラスチックなどの異物を効果的に排除し、高品質なチップを大量生産できるようになります。このような技術革新は、同社が『広島県「ものづくり」オンリーワン企業』に認定される一因となっています。
経営革新と挑戦
さらに、三蓉エンジニアリングは公益財団法人ひろしま産業振興機構と連携し、中小企業成長プラン策定支援事業に参加しています。この取り組みでは、自社の強みや弱みを分析し、新たな設備の開発や既存設備の使い勝手改善に取り組んでいます。最近、このような積極的な姿勢が評価され、「評価優良企業」に認定される快挙を成し遂げました。
将来へのビジョン
同社は今後も技術開発に力を入れ、社会のニーズに応えるオンリーワン企業を目指します。廃木材や森林未利用材を有効活用することで、持続可能な循環型社会の構築に貢献する考えです。今後、日本全国での木材チッププラントの納入実績を積み重ねつつ、環境政策の推進にも貢献する期待がかかっています。
地域社会への関与
三蓉エンジニアリングは、地域社会への貢献にも積極的です。木材再資源化を通じて地元経済の活性化を図りながら、持続可能な社会を実現するための技術やサービスを向上させています。こうした取り組みは、多くの企業や団体からの注目を集めており、ますますその重要性が増しています。
会社情報
三蓉エンジニアリング株式会社は2001年に設立され、廃木材の再資源化に関する技術提案や製品開発を行っています。今後も市場ニーズに応える革新的な企業であり続けるために、さらなる挑戦を続けていくことでしょう。詳細は
公式ウェブサイトをご覧ください。