新ブランドPARADE誕生
2021-09-30 13:00:08
中川政七商店とTakramが手がける新ブランド「PARADE」始動
中川政七商店とTakramが共同設立したPARADE株式会社の魅力
2021年10月1日、ブランドビジョンの重要性に着目した中川政七商店とTakramによる新たなジョイントベンチャー「PARADE株式会社」がスタートを切りました。
PARADEのビジョン
PARADEは「志あるブランドを世の中に届ける」という使命を掲げ、企業のビジョンと顧客の信頼を結びつけることを目的としたビジョナリーブランディングを推進しています。日本の伝統工芸のリーダーである中川政七商店は60以上の工芸メーカーの再生に成功しており、一方でTakramはデザインとテクノロジーの両面から数々のプロジェクトに取り組んできました。両者のコンサルティング経験が活かされることで、新たなブランド作りが可能になると期待されています。
ブランド価値の変遷
現代では、消費者の期待も変化しています。従来の「安心・憧れ・共感」といったブランド価値は、今や企業への「信頼」へと移行しています。この信頼は、企業が持つビジョンに対する共感から生み出されるものです。しかし多くの企業がビジョンを言語化できていなかったり、実際の業務に活かしきれていなかったりする現状があります。そこでPARADEは、企業が本来の志をしっかりと届けられる手法を提案するために設立されました。
ビジョナリーブランディングの概要
PARADEが提供するビジョナリーブランディングには主に2つのステップがあります。まずは「ブランドビジョンづくり」。ここではブランドの歴史や価値を踏まえ、製品やデザイン、ポジショニングを見つめ直して新たなブランドビジョンを策定します。
次に「ブランドコミュニケーション戦略」。ブランドパーソナリティを設定し、多様なタッチポイントでブランドのビジョンに共鳴を生むためのコミュニケーションを考えます。このプロセスを通じて、ブランドは顧客との強い絆を築くことができます。
リブランディング事例「motta」
PARADEのサービスの初めての事例として、中川政七商店のハンカチブランド「motta」がリブランディングを受けました。mottaは2013年から普段使いのハンカチとして多くの支持を集めていましたが、オンライン化や消費者価値観の変化への対応が求められていました。今回のリブランディングでは、ブランドビジョンの明確化とともに、新しいロゴやパッケージのデザインも見直され、消費者に新たな価値を提供できる体制が整いました。
メンバーの声
このプロジェクトの中心となる中川政七氏は、「ビジョンが重要であることを実感している」としつつ、ビジョンの本質を理解し、活かせるブランドが報われるような支援をしたいと語ります。また、Takramの佐々木康裕氏は、消費者の関心が社会的なビジョンに移行している今、PARADEがそのブランドビジョン策定の支援を通じて、新たな価値を生み出すとしています。
オンラインイベントの開催
PARADEの設立を記念して、オンラインイベント「未来のブランドの在り方」が10月21日に開催されます。このイベントでは中川氏と佐々木氏が今後のブランドとビジョンの関係について対談します。参加は無料であり、ブランド作りに関心がある方々には注目の機会となるでしょう。
PARADEは今後も志あるブランドをプラットフォームに載せ、きっと新たな価値の発信源となることでしょう。企業のビジョンの重要性が増す今、PARADEの取り組みに期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
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PARADE株式会社
- 住所
- 奈良県奈良市元林院町22番地
- 電話番号
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