福岡の新たな拠点
2025-12-24 12:08:10

福岡の新たな生態系形成を目指す『エフラボ九大病院』の開設とガイアバイオメディシン入居の意義

福岡市は今、ライフサイエンスの新たな拠点として注目されています。九州大学病院キャンパス内に建設中の『エフラボ九大病院』が、その中心的な施設となることでしょう。この度、こちらに入居が決定したのは株式会社ガイアバイオメディシンです。

ガイアバイオメディシンは、九州大学大学院薬学研究院の米満吉和教授により設立されたスタートアップであり、NK様細胞を用いた革新的ながん治療に取り組んでいます。その開発中のGAIA-102は、多くのがん患者に新たな希望をもたらすことが期待されています。

本施設『エフラボ九大病院』は、賃貸型ウェットラボとライフサイエンス企業向けの創業支援機能を併設しており、入居している企業が共同で利用できる細胞培養加工施設(CPC)を備えています。これにより、治験薬の製造にとどまらず、販売用医薬品の製造体制構築も視野に入れているのです。

福岡地所は、地域に根ざしたディベロッパーとして、福岡のエコシステムの形成を目指しています。特に2017年からは官民共働型のスタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next」も運営し、ライフサイエンス領域をはじめとする成長分野への投資に力を入れています。

ガイアバイオメディシンに対しても、その革新的な治療法がもたらす社会的意義を評価し、2023年に出資を行いました。今回の入居は、両社が連携を強化し、ガイアバイオメディシンがグローバルバイオ企業へ成長するための第一歩と言えます。

『エフラボ九大病院』の特徴は、その立地とともに、実験機器の共用が可能なシェアラボを備えていることです。これにより、入居企業は高価な実験機器を低コストで利用でき、資金調達支援やビジネスマッチングの機会も提供されます。

今後、2025年には福岡県から「福岡バイオコミュニティ認定インキュベーション施設」の第1号として認定される予定であり、本施設の特殊な支援体制が本当に多くのスタートアップにとって貴重な場となることが期待されています。

ガイアバイオメディシンの代表者である倉森和幸氏は、「我々はここで新たな革新を起こし、多くの患者さんに希望を与える治療法を提供したい」と力強く語っています。このような意志のもと、エフラボ九大病院は福岡の地におけるライフサイエンスの未来を切り拓く核となることでしょう。

今後も福岡地所とガイアバイオメディシンの進展に注目です。


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会社情報

会社名
福岡地所株式会社
住所
福岡県福岡市博多区住吉1丁目2-25キャナルシティ・ビジネスセンタービル10F
電話番号
092-272-2787

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