NEC、生活習慣病発症リスクを視覚化する新シミュレーションを提供

NECの新たな健康診断シミュレーション

NECソリューションイノベータと公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院が共同開発した「NEC 健診結果予測シミュレーション」がついにリリースされ、生活習慣病のリスクを可視化する機能が強化されました。この新たなシミュレーションにより、より多くの疾患についての発症リスクを予測できるようになり、健康管理に役立つことが期待されています。

生活習慣病のリスク予測機能

新機能では、定期健康診断の結果を基にして、これまでの11疾患に加え新たに7疾患、合計18疾患の発症リスクが予測できるようになります。追加された疾患には狭心症や大動脈瘤、痛風、骨粗しょう症など、日常の生活習慣と密接に関連するものばかりです。これにより、利用者は自身の健康状態をより詳細に把握し、適切な予防策を講じることが可能になるでしょう。

利用者は、12種類の検査値に基づいて、自身の健康状態が邦国における同性・同年代と比較してどの程度リスクが高いのかを簡単に確認できます。これにより、自らの健康管理に対する意識が高まり、生活習慣の見直しに繋がることが期待されます。

オプション検査と効果的な改善案

初の試みとして、発症リスクが高い疾患に関連するオプション検査も提示されることになります。たとえば、狭心症のリスクが高い場合には、動脈硬化の関連検査が必要だといった形で、具体的なアクションプランが示されます。また、生活習慣を見直した際にどれだけ検査値や発症リスクが改善されたかをシミュレーションし、実際の健康改善に繋げる支援を行います。

健康経営を目指す

NECソリューションイノベータは、今後も定期健康診断から得られるデータを元に、もっと多くの疾患についての予測を行う研究を進めていく方針です。具体的には、2025年には160施設への導入を目指し、このシミュレーションが広く活用されることを期待しています。地域医療のエコシステムの構築にも寄与し、地域住民の健康を向上させる貢献を目指しています。