exiiiが触覚デバイスで新たな3Dデザインレビューシステムを発表
exiii株式会社(代表取締役社長: 山浦博志)は、高度な触覚フィードバックを提供するウェアラブルデバイス「EXOS」を活用した、革新的な3Dデザインレビューシステムを開発しました。このシステムは、「CADデータに触れる」ことをテーマにしており、視覚だけでなく触覚も駆使した直感的なデザイン検証を可能にします。
VRの限界を超える手法
2017年より新車開発にVR技術を導入している日産自動車のグローバルデザイン本部が、この新しいシステムの導入を検討しています。これにより、設計段階でのデザイン検証をよりリアルな形で行うことができ、ユーザーは「ハンドルはどの位置にあるのか?」「運転席からボタンは押しやすいか?」といった重要な設計要素について実際に触れる感覚で検証することが出来ます。その結果、モックアップと近いレベルでの評価が可能となります。
実用的なメリット
exiiiはこの技術を用いることで、3Dシミュレーションを利用した早期の問題発見の促進、完成イメージとのギャップを最小化することを目指しています。これにより、開発プロセスの迅速化が期待されています。また、触覚フィードバックによってインタラクティブな体験が向上し、より優れた製品開発が実現するとしています。
新たなデバイス「EXOS Wrist DK1」と「EXOS Gripper DK1」
併せてexiiiは、触覚デバイス「EXOS Wrist DK1」と「EXOS Gripper DK1」も発表しました。これらのデバイスは、VR体験をさらに向上させるためのツールとして設計されています。
EXOS Wrist DK1
このデバイスは、掌の背屈と橈尺屈に対して力を提供し、ユーザーがVR内のオブジェクトに触れる感覚を忠実に再現します。アタッチメントを交換することで、Vive ControllerやOculus Touchとの併用も可能で、既存のコンテンツの強化に役立ちます。
設定された仕様も優れたもので、 USBシリアル接続とWi-Fiによる無線接続ができ、最大1.5時間の連続駆動が可能です。
EXOS Gripper DK1
このデバイスは、指の開閉に対して力を提示する設計で、オブジェクトを「掴む」感覚を再現します。軽量で扱いやすく、カジュアルな用途にも最適です。こちらも同様に、USB接続とWi-Fi接続に対応し、最大2.5時間の駆動が可能です。
開発者に向けた協力の呼びかけ
exiiiのCEOである山浦博志氏は、「この二つの触覚ソリューションは、製造からエンターテインメントまで様々な分野での応用が可能であり、開発者の創造力によって無限の可能性があります」と述べており、国際的な開発者の参加を呼びかけています。また、購入希望者には最新のデモも行っており、興味がある方にはexiiiの公式サイトから詳細を確認することができます。
未来への展望
exiiiは今後もEXOSの技術開発を進めており、優秀な人材の採用にも力を入れています。新たなアイデアや技術が求められるこの時代に、exiiiは触覚を駆使した次世代の体験を創り出すための取り組みを加速させています。興味のある方はぜひ公式サイトを訪れてみてください。
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