次世代のA5黒毛和牛が産声を上げた!
TOYO JAPAN株式会社が手掛ける焼肉レストラン「きゅうこん」は、経営する黒毛和牛プロジェクト「KYUKON WAGYU」に新たな動きを見せています。このプロジェクトは、消費者と生産者とが一体となり、約20か月にわたり黒毛和牛を育てるという挑戦です。好評を得ているこのプロジェクトの成果として、最高ランクの黒毛和牛「やまこ」の提供を開始しました。
KYUKON WAGYUプロジェクトとは?
近年、日本の畜産業が抱える問題を踏まえてスタートした「KYUKON WAGYUプロジェクト」。肥育農家の減少や消費者との距離を縮める取り組みです。生産者が牛を育てる様子を消費者と共有することで、畜産業の透明性を高め、伝統文化を次世代へと伝えることを目的としています。
熊本県菊池市に位置する山瀬牧場では、2023年2月に黒毛和牛の仔牛を迎え入れ、名前は「やまこ」。この仔牛は20か月間の成長を経て、2024年10月末にA5・BMS12という最高評価が得られるほどの立派な牛へと成長しました。
商品展開と特別メニュー
この度、2024年11月29日から「やまこ」を使った商品が順次展開されます。まず、フレンチレストラン「Restaurant TOYO Tokyo」では、特別メニューとして和牛ハンバーグと和牛イチボローストが提供される予定です。また、オンラインショップ「TOYO online」でも、「やまこ」をサーロインに使用したしゃぶしゃぶセットが販売されます。商品内容は、サーロインスライス150g、オリジナル出汁、うどん、手作りポン酢など充実しています。
合わせて、ECサイト「GOCHISOH」では、部位ごとに分けた10種類の最高級A5黒毛和牛「やまこ」を販売。そんな特別な肉質を生かした販売展開が期待されています。
持続可能な未来のために
このプロジェクトは、持続可能な収益モデルを目指すだけでなく、畜産の透明性を重視しています。プロジェクトの進行はトークンプラットフォーム「FiNANCiE」を活用し、生産者がどのように牛を育て、そして消費者がその成育過程を見守ることができます。さらに次のステップとして、2頭目の牛や羊の飼育も予定されており、参加者は今後の活動に期待を寄せています。
山瀬牧場オーナーの思い
山瀬牧場のオーナー、山瀬健策氏は、畜産業における後継者問題や産業環境の厳しさを感じ、持続可能な収益モデルの重要性を強調しています。「KYUKON WAGYUプロジェクト」はただの生産と消費の関係を超え、共に成長していくための新たな形を提案しているのです。
氏は、「見届ける畜産」をテーマにしており、肥育期間中ずっと消費者と情報を共有しながら大切に育てた「やまこ」を通して、命のバトンタッチを感じてもらうことを目指しています。
結びに
今後、これまでの活動を通じて、持続可能な畜産業の在り方を模索していくこのKYUKON WAGYUプロジェクトに、多くの人々が注目を寄せています。それでは、ぜひ「やまこ」を手に取って、その味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。新たな食文化体験がそこに待っています。