1980年代、ビデオの普及により映画館離れが加速する中、若松孝二監督は名古屋にミニシアター「シネマスコーレ」を設立。映画に人生を賭ける若者たちの熱き青春を描いた「青春ジャック 止められるか、俺たちを」から10年。時代は変わり、シラケ世代と呼ばれる若者たちは熱中することを恥ずかしがるように。そんな時代だからこそ、映画館の灯火は輝きを放ちます。
「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」は、前作から10年後の1980年代を舞台に、若松監督と「シネマスコーレ」に集う若者たちの物語を描きます。
若松孝二役を演じるのは、前作に引き続き井浦新。若松監督の役年齢と井浦さんの実年齢が重なり、ヤンチャな一面に温かさが加わり、さらに深みのある演技を見せてくれます。若松監督に振り回される支配人、木全純治役には、近年演技の幅を広げている東出昌大。つかみどころのない木全を魅力的に演じきっています。
映画監督を夢見る井上淳一役には杉田雷麟、自身の才能に悩みながらも映画の世界に惹かれる金本法子役には芋生悠。若者たちの揺れ動く心情を繊細に表現し、観る者の心を掴みます。
その他にも、コムアイ、有森也実、田中要次、田口トモロヲ、門脇麦、田中麗奈、竹中直人など豪華キャストが勢揃い。時代感を鮮やかに描き出し、当時の空気感を再現しています。監督は前作で脚本を務めた井上淳一。脚本家としての経験を生かし、笑えて泣ける青春映画を作り上げました。
「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」は、単なる青春映画ではありません。映画を通して、時代や社会、そして自分自身と向き合う、普遍的な物語です。夢を追いかけることの喜び、挫折の苦しみ、そして友情の大切さ。様々な感情が渦巻く中で、それでも前を向いて進んでいく若者たちの姿は、観る人に勇気を与えてくれるでしょう。
10月2日発売のBlu-ray&DVDには、貴重なメイキング映像や舞台挨拶映像集、さらに「幻の未公開エンド」も収録。さらに、Amazonで購入するとオリジナルL判ブロマイド3枚セットが特典として付いてきます。
ぜひ、この機会に「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の世界を体感してみてください。