鹿児島の芋焼酎がフランスのコンクールで輝く
鹿児島県の有限会社大山甚七商店が製造する「YAMADAICHI 山大一 Matured えい紫 2016」が、2025年5月にフランス・パリで開催される「Kura Master本格焼酎・泡盛コンクール」において、「審査員賞」を受賞しました。この受賞は、本格焼酎と泡盛の祭典でもあり、日本の伝統的な酒造技術が認められた瞬間です。
受賞の背景
この焼酎は、2016年に製造された「えい紫」芋を使用した長期熟成タイプで、特にその味わいが評価されました。製造当初は、ヨーグルトのような香りが強く、ある意味で単調な風味でした。しかし、熟成を進める中で、他の香りも次第に顔を出すようになり、2022年には花々やスイートポテトをイメージさせる味わいに変化したのです。さらに2025年には、熟成9年目の絶妙なバランスを迎えました。
Kura Masterとは
「Kura Master」は、フランス・パリで開催される日本酒や焼酎のコンクールで、主催者は日本酒の専門家である宮川圭一郎氏が率いる「Kura Master運営委員会」です。今回も、全8部門からなる162銘柄の中から選出された金賞や最優秀賞があり、その中から特に優れたものが審査員賞として表彰されます。今回の受賞も、その栄誉ある賞の一つといえます。
焼酎の魅力
大山甚七商店の社長、大山陽平氏は、この焼酎が持つ独特の香りと味わいについて語っています。「熟成によって原料特性が際立ち、味わいが一層豊かになることが私たちの製造哲学です。特に、長期熟成に向いている原酒を選ぶことは重要で、このYAMADAICHIはまさにその代表です」と語ります。日本国内でも農業の変化により、希少となりつつある「えい紫」芋を使用することで、焼酎の個性が強まっています。
注目ポイント
この「YAMADAICHI 山大一 Matured えい紫 2016」は、2025年9月24日に在フランス日本国大使公邸で行われる授賞式において、さらなる栄誉の表彰対象にもなります。審査委員長であるクリストフ・ダヴォワンヌ氏が選ぶ「プレジデント賞」の候補にも名を連ねています。
さらに、ここでの受賞は、ただの賞にとどまらず、国際的な舞台で日本の焼酎の魅力を広める良い機会となります。今後の「YAMADAICHI」の展開にも大いに期待が寄せられています。
まとめ
日本の焼酎が国際的に評価されることは、酒造業界にとって非常に重要です。「YAMADAICHI 山大一 Matured えい紫 2016」の受賞は、日本の伝統と技術を伝える良い機会となります。ぜひ、この焼酎を楽しんでみてください。今後の動向にも注目していきましょう。