自動運転と鉄道の融合
2025-08-04 11:36:09

自動運転トラックと鉄道の融合、持続可能な物流の未来を探る

自動運転トラックと鉄道の融合、持続可能な物流の未来を探求



自動運転技術は、私たちの生活を大きく変える可能性を秘めています。最近、ライオン株式会社、NIPPON EXPRESSホールディングス、日本貨物鉄道、株式会社T2の4社が共同で、自動運転トラックと貨物鉄道を組み合わせた新たな物流モデルの実証を行いました。この取り組みは、2025年7月29日に行われ、持続可能な物流の未来に向けた大きな一歩となりました。

モーダルコンビネーションとは?



「モーダルコンビネーション」は、トラックと鉄道の利点を組み合わせた輸送モデルです。この仕組みは、地球環境問題や物流業界の労働力不足を解消するために設計されており、持続可能な物流を実現することを目指しています。具体的には、北海道から関西、そして関東から九州の間で、自動運転トラックによる輸送と貨物鉄道を組み合わせた新しい物流ルートの構築が進められています。

実証の経緯と実施内容



ライオンは日用品の持続的な安定供給を目的に、BCP(事業継続計画)の一環として革新的な物流モデルを模索しています。その一環として、2025年7月29日から31日にかけて、ライオン千葉工場から福岡流通センターまでの長距離輸送において、モーダルコンビネーションによる新しい物流の実証を行いました。この実証では、JR貨物とT2で共同開発した31フィートの共用コンテナを使用し、輸送品質やオペレーション、環境への負荷を検証しました。

輸送の流れは次の通りです。
1. 千葉工場から東京貨物ターミナル駅までは日本通運が担当。
2. 東京貨物ターミナル駅から百済貨物ターミナル駅までの区間をT2のレベル2自動運転トラックが運行。
3. 百済貨物ターミナル駅から福岡貨物ターミナル駅までJR貨物の貨物列車が担当。
4. 最後に、福岡貨物ターミナル駅からライオン福岡流通センターまで再び日本通運が運行を担当。

実証結果と今後の展望



実証では、T2の自動運転トラックが410キロの区間をスムーズに走行し、その後、百済貨物ターミナルでのコンテナの積み替え作業も時間通りに進行しました。荷物への影響も全くなく、オペレーションと技術の両面で問題は発生しませんでした。運行にかかった日数は約1.8日と、予定通りの結果となりました。

今後、4社は2027年から予定されているレベル4自動運転トラックを活用したモーダルコンビネーションの実現を視野に入れ、さらなるBCP対応の強化と輸送能力の拡大を目指していくとのことです。持続可能な物流が実現すれば、私たちの生活もより便利で豊かになることでしょう。

まとめ



ライオン、NIPPON EXPRESS、日本貨物鉄道、T2の4社が共同で取り組むモーダルコンビネーションは、環境に優しい物流を実現する一助となります。テクノロジーの活用により、今後の物流業界はさらに効率的かつ持続可能なものになることが期待されます。


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会社情報

会社名
ライオン株式会社
住所
台東区蔵前1-3-28
電話番号
03-6739-3711

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