開港前後の横浜を知る体験
横浜の開港に伴って築かれた外国人居留地、その歴史を感じることができる「タイムトラベルツアーY163」が今年の3月も開催されます。この特別なツアーは、2007年にKAAT神奈川芸術劇場の建設工事中に発見された遺跡を巡ります。発掘調査を担当したかながわ考古学財団の天野賢一氏のガイドの下、当時の横浜の様子を追体験することができます。
ツアーの概要
このツアーは、横浜の開港時代、今から163年前の姿を1時間で感じることができるものです。参加者は、山下居留地遺跡をじかに見ながら、開港当初の街の様子や外国商館についての知識を得ることができます。2月に参加した方からは、地面の下に眠る歴史に感動したという声も寄せられ、身近に感じる歴史体験の楽しさが伝わってきます。
開催内容
- - 日程: 3月19日(土)・20日(日)
- - 時間: 1回目 10:30~11:30 / 2回目 13:00~14:00 / 3回目 15:00~16:00
- - 場所: KAAT神奈川芸術劇場アトリウム
- - 参加料: 無料
- - 定員: 各回最大30名
- - ガイド: 天野賢一氏
- - 参加方法: 事前予約が必要。KAATの公式サイトから申し込むことができます(こちら)。
子ども版タイムトラベルツアー
特に注目したいのが、子ども向けのタイムトラベルツアーです。小学生3年生以上を対象に、横浜の歴史や考古学への興味を引き出す内容で、親子で楽しめる企画です。また、開港に関する絵地図や遺跡の写真を配布しており、家庭に帰ってからも思い出として楽しめます。
バリアフリーの取り組み
「タイムトラベルツアーY163」は、誰でも参加できることを目的に、さまざまな配慮がされています。暗い客席が苦手な方や車椅子利用者、小さなお子様連れでも安心して参加できる設計です。特に、3月20日午後1時からの回では、聴覚に障がいがある方も参加できるツアーが用意されており、手話通訳やUDトークによる字幕提供が行われます。
KAATフレンドシッププログラム
このイベントは、KAATフレンドシッププログラムの一環として実施されます。KAATは、劇場を「ひらかれた」場所として位置づけ、演劇や音楽、ダンス、現代美術などを通してさまざまな人々にアートを身近に感じてもらう取り組みを続けています。アトリウムで行われるイベントは、外を歩く人々からも中の様子が見えるような空間設計がされています。
この機会に、横浜の開港時代を体感し、地域の歴史を新たに学ぶチャンスをお見逃しなく。参加は無料なので、気軽に申し込みをしてみてください。