脱炭素型農業を発信する三ッ輪ホールディングスと大崎町の取り組み
三ッ輪ホールディングス株式会社(東京都新宿区)は、鹿児島県大崎町と連携し、地域資源を基とした脱炭素型農業の推進に取り組んでいます。この取り組みの一環として、2025年11月7日(金)には東京・兜町にて、地元の脱炭素農法で生産された米や有機野菜を用いた試食会を開催しました。
地域資源を活用した脱炭素型農業
三ッ輪ホールディングスと大崎町の連携は、農業における温室効果ガス問題の解決を目指しています。具体的には、「水稲の中干し期間の延長」と「バイオ炭の農地への施用」を中心に据えています。日本全体のメタン発生量の約40%を占める水田からのメタンを抑制するため、大崎町では水田の中干し期間を延長し、従来の7割程度のメタン排出を可能にしています(出典:農林水産省)。
更に、地域で生じる農業残渣を炭化し、バイオ炭として農地に施用することで、土壌の炭素固定や土壌改良を図る取り組みが行われています。これは、地域内資源の循環を促進し、「大地から生まれたものを再び大地へ戻す」という理念に基づいています。
東京で体験する大崎町の恵み
試食会当日は、多くのメディア関係者や自治体の担当者が集まり、脱炭素農業の実践内容や生産者の理念を直接聞きながら、環境意識と美味しさを両立した料理を試食しました。提供されたメニューには、大崎町産の脱炭素農法米「ヒノヒカリ」に加え、有機野菜を使用した様々な料理が並びました。この試食会を経て、MARUYAMAでは脱炭素農法米や地元食材を用いた料理が今後の定食メニューやデザートとして楽しむことができます。
この特別メニューの提供は期間限定であり、鰻や茄子を使った春巻きや、鰆のたたきのカルパッチョなど多彩な料理が楽しめます。これは、地域資源を活用した新しい美味しさを体感できる貴重なチャンスです。
持続可能な地域社会を目指して
三ッ輪ホールディングスは、再生可能エネルギーやカーボンニュートラルLPガスの供給といったエネルギー分野でも活動を展開。全国の自治体や企業との連携を通じて地域の脱炭素化をサポートしており、大崎町との協働による脱炭素農業モデルの構築にも力を注いでいます。これにより、様々なステークホルダーと協力しながら、地域資源の循環を実現し、持続可能な地域社会の構築を目指しています。
大崎町の魅力
大崎町は、大隅半島に位置する自然豊かな町であり、過去にはリサイクル率日本一を達成した実績があります。その取り組みは世界的に評価され、ジャパンSDGsアワード内閣官房長官賞を受賞しています。また、温暖な気候のおかげで育まれる農畜産物は高品質で、常に品質向上に挑戦しています。この地域の恵みを活かした取り組みを通じて、持続可能な未来を実現するための第一歩を踏み出しています。
このような取り組みを通じて、三ッ輪ホールディングスと大崎町は、地域資源を最大限に活用し、次世代へとつながる豊かで持続可能なコミュニティの実現に貢献していきます。