南愛美、7歳で世界一の栄冠を手に
先日、7歳の女子ゴルファー南愛美が、ノースカロライナ州パインハーストで開催されたUSキッズゴルフ世界選手権で優勝し、日本人として史上2人目の偉業を達成しました。この大会は、全米オープンの舞台としても知られる著名な場所で年に一度開かれるジュニアゴルフのメジャートーナメントです。参加者は、全国で行われる予選を勝ち抜いた選手や国際大会での実績者で構成され、約50カ国から1,000人以上のトップジュニアたちが集結します。
大会は、9ホールのマッチプレー形式で行われ、3日間という短期間で展開されます。通常の18ホールとは異なり、ミスが許されないプレッシャーの中で最高のパフォーマンスを引き出すことが求められます。
南選手がこの大会に出場するまでの道のりは容易ではありませんでした。近年、日本では予選大会が開催されておらず、コロナ禍以降はアジア圏での全体的な大会数も減少していました。そのため南選手は、5月にアメリカに渡米し、サンフランシスコで開催された「スプリングローカルツアー」に臨み、見事優勝を果たし、世界選手権への切符を手にしました。
彼女がこの大会に出場したい理由は昨年にさかのぼります。彼女は6歳で出場したIMG世界ジュニアゴルフ選手権で目標としていた優勝を逃しました。その大会では3日間のトータルスコアが+2という素晴らしい成績ながら、世界の壁を痛感し、最終的には4位という結果に終わりました。言い換えれば、その悔しさが今回の挑戦へとつながっていたのです。
IMG選手権は二学年ごとのカテゴリーだったため、今年は年上の選手との戦いとなりました。その中で、南選手はU.S.KIDS世界選手権に出場し、個々の学年ごとのカテゴリー分けで昨年のリベンジを果たすことを決意しました。さらなる技術向上を目指し、1月には千葉県市原市に引っ越ししました。この地域は日本一のゴルフ場数(33コース)を誇り、地元企業や市のサポートも受けながら、彼女のゴルフ技術を磨くための環境が整っています。
大会の最終日、南選手は2位でスタート。しかし、昨年の大会で優勝した選手が彼女の背後に迫ってきました。前回は6打差で敗れたものの、今回は逆に27ホールで6打差をつける見事な勝利を収めました。南選手は表彰式で英語で喜びを表現し、「I’m Emi! I from Japan. I’m so happy!」と語りました。次の目標については、「来年はIMG世界ジュニアゴルフ選手権とU.S.KIDS世界選手権の両方で優勝したい」と意気込みを語りました。
この優勝により、南選手は18歳までの永久シード権を獲得し、今後も世界の舞台で挑戦を続けることができるようになりました。南選手のこれからの活躍に期待が高まります。
南選手を全力でサポートしている協会も、今後の活動をさらに支援していく方針です。私たちも応援していきましょう。
関連リンク