神戸と東京の企業、健康行動の課題解決へ業務提携
近年、保険業界においては「ウェルネス連動型保険」の導入が進んでいますが、その一環で頻出する課題が加入者の健康行動の継続率の低迷です。この問題を解決するため、兵庫県神戸市に本社を持つ株式会社Godotと東京都千代田区に拠点を置く株式会社WizWeが業務提携を結びました。
業務提携の背景
世界中で進む健康保険の改革において、健康行動に応じた保険料の変更や、参加者にインセンティブを付与する制度が目立ちます。2033年にはウェルネス連動型保険市場が約636億米ドルに達することが予測され、高い成長が期待されています。しかし、一部の健康アプリやデバイスの効果は限定的で、導入されても「配布して終わり」になってしまうことが多いという問題があります。この為、Godotの行動科学AIとWizWeの習慣化プラットフォームを融合させ、問題を根本から解決することを目指しました。
既存の問題点
多くの健康関連アプリが存在しますが、それらの多くはユーザーによる継続的な使用を促すことが出来ず、実際の健康改善に至らないという問題があります。ユーザーの行動を変えるためには、単なる報酬モデルではなく、実質的な行動変容につながる仕組みが求められます。
新しい行動変容ソリューション
業務提携により、両社は以下の3つのソリューション機能を提供する予定です。
1. スラッジオーディット(Sludge Audit)
GodotのAIを活用し、特定健診や健康アプリの登録の際に発生する「行動を阻害する摩擦」を見える化します。これにより、どの段階でユーザーが離脱するのかを定量的に分析し、参加率向上へ繋げる施策を提示します。
2. AI拡張型伴走支援(AI Augmented Execution)
WizWeの伴走支援プラットフォームにGodotの行動科学AIを組み込みます。AIによるメッセージ生成の精度を向上させ、より個々に適した介入を自動的に行うことを目指します。
3. マルチチャネル介入
対象者の特性に応じたアプローチを行い、健康促進施策をアプリ内通知だけでなく、SMSや郵送など多様な手段で実施します。これにより、デジタル接点以外の層へのサポートも充実させます。
未来の展望
両社は2026年1月頃から、健康診断やアプリ登録フローの摩擦可視化・改善提案、メンタリング機能の実装、全方位アプローチのための介入ルーターを段階的に展開していく予定です。また、将来的には米国市場への進出を視野に入れた「Wellness-Linked Insuranceプラットフォーム」の構築も目指しています。
経営者のコメント
Godotの代表取締役CEO、森山健氏は、「行動を変えるためには科学と実行力が必要です。WizWeと連携することで、我々の技術をより多くの人々に届けられると信じています」と意気込みを語ります。
一方、WizWeの代表取締役CEO、森谷幸平氏は、「Godotの科学的アプローチが加わることで、我々の提供する支援の質が高まります。業界全体と共に新しい未来を築いていきます」と述べています。
会社情報
設立:2022年7月
所在地:兵庫県神戸市
公式サイト
設立:2018年5月
所在地:東京都千代田区
公式サイト
両社の提携は、保険業界の新しいスタンダードとなるかと期待されています。健康行動の継続を実現するための大胆な挑戦に、ぜひ注目したいところです。