ベトナム航空とエティハド航空の新たな提携
ベトナム航空(日本支社:東京都千代田区)とエティハド航空は、両社の協力を通じて旅客の利便性を高めるために新たなコードシェア提携をスタートしました。この提携により、ベトナム発の航空便がアラブ首長国連邦(UAE)を基点に、さらに中東、ヨーロッパ、アフリカへと結び付く路線が強化されます。
提携内容の詳細
新たなコードシェア提携に基づき、ベトナム航空の一部の運航便にはエティハド航空の「EY」コードが付与され、逆にエティハド航空の便にはベトナム航空の「VN」コードが付与されます。このことにより、利用者はアブダビから6つの都市、ギリシャのアテネやエチオピアのアディスアベバ、バーレーン、オマーンのマスカット、エジプトのカイロ、トルコのイスタンブールに容易にアクセスできるようになります。
また、エティハド航空を利用してアブダビからハノイに到着した旅行者は、ベトナム航空が提供する数多くのアジア域内のコードシェア路線へ、スムーズに乗り継ぎが可能となります。このような取り組みによって、両社はそれぞれのネットワークを広げ、利用者に利便性を提供します。
両社のコメント
ベトナム航空のコーポレートプランニング&デベロップメント担当ディレクター、グエン・クアン・チュン氏は、「世界有数の航空会社であるエティハド航空と新たにコードシェア提携を開始できたことを大変嬉しく思っています。これにより、お客様は中東・ヨーロッパ・アフリカ方面への旅行がさらにスムーズに行えるようになります」と語りました。さらに、「ベトナム航空は、ナショナルフラッグキャリアとしてベトナムの文化を感じさせる温かいおもてなしを提供していく所存です」と述べています。
エティハド航空の最高収益・商務責任者アリク・デ氏も、「新たな提携により、当社のお客様はアジアの活気あふれる都市へのアクセスが一層便利になります。アブダビとハノイを結ぶ路線は好評を得ており、コードシェアによってさらに重要な役割を果たすことになるでしょう」とコメントしています。
さらなる協力内容
両社は2024年に覚書を締結し、旅客や貨物輸送、地上サービス、整備、技術サポート、資材供給など多岐に渡る協力関係を築いています。また、両社のマイレージプログラムはすでに連携しており、2025年7月以降、エティハドゲストおよびロータスマイルの会員は両社運航便でマイルを獲得・利用可能になる予定です。これはお客様にさらなる利便性を提供し、両社の関係をより一層強化するものと言えるでしょう。
ベトナム航空の概要
1993年に設立されたベトナム航空は、スカイチームアライアンスのメンバーとして活動しており、国内22都市と海外37都市を結ぶ100路線以上を運航しています。東京成田や羽田、名古屋、大阪、福岡などからハノイやホーチミンへアクセス可能で、日越間では最大の輸送能力を誇っています。近年、航空業界から高く評価され、Skytraxからの4スター評価や、世界の航空会社トップ20選出、APEXによる5スター航空会社認定などを受けています。さらに持続可能な開発にも注力し、2050年までにネットゼロ排出の達成を目指しています。
エティハド航空の概要
エティハド航空は2003年に設立され、アラブ首長国連邦(UAE)のナショナルエアラインです。短期間で急成長を遂げ、現在では中東やアフリカ、欧州、アジア、オーストラリア、北米へと旅客・貨物を運んでいます。優れたサービスとプロダクト、貨物サービスが評価され、多くの賞を受賞しているエティハド航空。この提携によって、両航空会社は利用者にさらなる価値を提供するために邁進しています。