株式会社プレシジョンがNVIDIAセミナーで医療AIを語る
2025年10月8日、水曜日に行われたオンラインセミナー「NVIDIA デジタルヘルスアワー」にて、株式会社プレシジョンの代表取締役社長・佐藤寿彦氏が観客を魅了しました。セミナーでは、生成AIおよび医療LLM(大規模言語モデル)の実装事例や安全運用の重要なポイントが共有され、医療現場におけるAIの可能性に新たな光を当てました。
登壇の背景と意義
プレシジョンは、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)を通じて国産医療AIの開発を進めている企業です。これまで診療記録の作成支援や生成AIの安全運用を行い、実際に医療現場での運用化を進めてきました。また、2025年3月27日には「Microsoft AI Tour Tokyo」に参加し、マイクロソフトのサティア・ナデラ氏との意見交換も行うなど、国内外での活動を広げています。
NVIDIA主催のセミナーでは、医療現場での記録時間の短縮と勤務環境の改善に寄与するAI技術の実用化について解説。特に、九州に位置する195床の病院での成功事例を通じて、業務が改善され昼休憩が確保できるまでに至ったことを強調しました。これらの成果は、AIの導入が医療業務に与えるポジティブな影響を示す一例です。
イベント概要
このセミナーの内容は医療システムに関心のある多くの参加者にとって興味深いものとなり、実際にどのようにAIが医療の現場に役立つのかを理解する良い機会となりました。以下がセミナーの詳細です。
- - タイトル:NVIDIA デジタルヘルスアワー ―AIデジタルヘルスの最新情報をお気軽に―
- - 講演内容:会社紹介、製品・取り組み、採用技術、今後の計画
- - 日時:2025年10月8日(水) 18:00~19:00
- - 形式:オンライン(Microsoft Teams)
- - 主催:NVIDIA
今後の展望
プレシジョンは今後も、クリニックや病院など、医療業界全体での社会実装を進めていく方針です。医療生成AIの中心企業として、医療現場の生産性向上を目指し、さらなる貢献をしていくことを明言しています。
代表プロフィール
佐藤寿彦氏は、東京大学理学部及び千葉大学医学部を卒業後、コロラド大学で経営学修士を取得しました。その後、コンサルティング会社やエルゼビア・ジャパンでのキャリアを経て、2016年に株式会社プレシジョンを設立。これまで日本の医師2,000名以上と協力し、500以上の医療機関に診療支援システムを提供してきました。2021年からは富士通Japanと協業を進めており、東京女子医科大学病院の総合診療科の医師としても活躍しています。
また、受賞歴には、HealthTech/SUM2021 Best Audience賞やHealth 2.0 Dubai Outstanding Leadership Award 2022があります。
株式会社プレシジョンの所在地は東京都文京区本郷で、2016年に設立されました。公式ウェブサイトでは、最新のAI音声認識技術や問診票などのサービスも紹介されています。
このように、プレシジョンは医療AIの発展に向けて積極的な姿勢を崩さず、より良い医療環境の実現に寄与しています。