海底マッピング一式パッケージの提供開始
株式会社チックは、無人測量艇「BlueBoat」、マルチビーム測深機「Cerulean Surveyor 240-16」、可視化ソフトウェア「SonarView」を統合した海底マッピング一式パッケージの提供を、2026年7月1日より開始します。このパッケージは、機材の導入から運用開始までを一貫してサポートすることで、港湾、漁港、河川、ダムなどの水底地形計測をより効率的で確実なものにします。
1. パッケージの概要
この新しいパッケージには無人測量艇「BlueBoat」と先進のマルチビーム測深機「Cerulean Surveyor 240-16」、さらには可視化ソフト「SonarView」が含まれています。これらの機材は、まるで専用の海底測定ステーションのように機能し、1回の航走で広範囲に水深データを取得し、海底地形図を素早く作成することが可能です。特に、マルチビーム方式の導入により、従来のシングルビーム方式に比べて、はるかに詳細かつ広範囲な計測が実現されます。
2. 背景と必要性
近年、国土交通省の報告でも明らかになっているように、日本全国の港湾施設の老朽化が進んでおり、そのうち約68%が2040年までに50年以上経過する見込みです。このような状況下、水底地形の把握は浚渫や堆積管理、さらには施設の維持管理において非常に重要です。水底地形のデータを把握することで、必要な修繕や保全対策を的確に講じることができ、さらなる安心・安全な運営が期待されます。
3. パッケージの詳細
このパッケージには以下の内容が含まれています。
- - 無人測量艇「BlueBoat」: 軽量で折りたたみ式の小型USVです。GNSS位置データと方位情報を使って、各計測点を正確に地理座標に配置します。
- - マルチビーム測深機「Cerulean Surveyor 240-16」: 16素子の受信アレイを用い、80°の送信視野を持つため、広範囲にわたって帯状に計測を行うことができます。最大探知レンジは100mで深度定格は300mです。
- - 可視化ソフトウェア「SonarView」: このソフトはリアルタイムで3D点群を表示し、CSVやGSF形式でのエクスポートが可能で、後処理ソフトとの連携にも対応しています。
- - 設置・設定・操作講習: 当社が提供する操作講習により、ユーザーが機材を使いこなせるようサポートします。
4. 今後の展開
新しい海底マッピングパッケージは、機材の購入から導入後の修理・メンテナンスまでを一貫してサポートし、利用者の負担を軽減します。また、自社による実測データの公開を進め、導入検討に役立つ情報提供も行っていく予定です。データ利用者や研究機関がこのパッケージを活用することで、未来の水底地形測定のスタンダードとなることを目指しています。
いかがでしょうか。海底地形の測定が効率化されることで、水域インフラの管理と保全がより一層進むことが期待されます。