がん患者さんの思いを絵画や写真で表現するコンテスト開催
日本イーライリリーが主催する「第15回リリー・オンコロジー・オン・キャンバス」が始まりました。このコンテストの目的は、がんと診断された方、その家族や友人が、自身の経験や感情をアート作品を通じて表現することです。応募登録は2024年8月27日から2025年1月31日まで、作品の締切は2025年2月28日です。
コンテストの特徴
リリー・オンコロジー・オン・キャンバスは、アートを通じてがんと向き合う機会を提供します。作品の技術や芸術性に重点を置かず、がんとの共生における「想いを伝える」ことが重視されます。このプロセスは、参加者自身が気持ちを整理し、自己認識を深める手助けとなることを期待しています。
作品の応募内容
応募者は、絵画、写真、絵手紙のいずれかの部門で作品を制作し、それに関連するエッセイを800文字以内で添付する必要があります。このコンテストは、応募者1人につき1作品の応募が原則です。
審査と賞
審査委員会による公正な選考が行なわれ、各部門から最優秀賞、優秀賞、入選が決定されます。最優秀賞には15万円、副賞として盾と賞状が授与されます。
アートセラピーとしての意義
本コンテストは、アートセラピーのフィールドにおいても重要な役割を果たします。アートを通じて表現される感情や思いは、参加者が言葉で語るのが難しい感情を可視化する機会を提供します。アートを介し、他者との対話を通じて気づきを得ることで、心の成長や変化が促されるとされています。
過去の受賞作品
昨年の第14回では、多くの感動的な作品が集まりました。絵画部門で最優秀賞を受賞した岡山県在住の三村麻子さんは、「今日も紅をさす」という作品で、手術を経た後の心の変化を描写しました。また、静岡県の青木朱那さんは、写真部門で「勇気の蝶」を通じて、がんとの戦いから得た勇気を表現しました。千葉県の谷口佳江さんの「おとなになったあなたへ」は、未来への期待を込めたエッセイ作品でした。
最後に
日本イーライリリーは、本コンテストを通じて、がん患者やその支援者に寄り添い、がんと共に生きるための社会を目指していきます。参加希望者は、ウェブサイトで詳細を確認し、ぜひご応募ください。アートは、私たちが共感し、つながるための力を持っています。あなたの「がんとの物語」をアートで表現してみませんか?
応募情報や詳細については、公式ウェブサイトやFacebook等で随時更新されるので、ぜひチェックしてください。