国内最大級スタートアップカンファレンス「GRIC2024」開催レポート
成長産業支援事業を推進するフォースタートアップス株式会社が主催する、国内最大級のスタートアップカンファレンス「GRIC2024」が、11月12日(火)から14日(木)にかけて盛況のうちに幕を閉じました。今年のテーマは「日本のスタートアップエコシステムをグローバルへ」。オンラインとオフラインのハイブリッド開催という形式で、過去最高の総登録者数約11,000名という記録的な参加者数を迎えました。
オンラインセッション:国内外の知見が融合
12日と13日に行われたオンラインセッションは、イベントプラットフォーム「EventHub」を利用し、国内外の著名な起業家や投資家らによる12セッションが配信されました。参加者はオンライン上でも活発な意見交換を行い、グローバルな視点を取り入れた議論が展開されました。
オフラインイベント:渋谷ヒカリエで熱気に包まれる
14日には、渋谷ヒカリエ ヒカリエホールにてオフラインイベントが開催されました。オープニングでは、チアリーディングのパフォーマンスに始まり、CIC創業者兼CEOのTim Rowe氏や、フォースタートアップス代表取締役社長の志水雄一郎氏らによる基調講演、さらに第103代内閣総理大臣の石破茂氏からのビデオメッセージが披露されるなど、華々しく幕を開けました。
セッションは3つのステージに分かれて同時開催。「GRIC STAGE」では、楽天グループ株式会社代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏による基調講演や、スタートアップによるピッチコンテスト「GRIC PITCH」が行われました。「SKY STAGE」では、来場者が出入りする会場入り口付近でセッションが行われ、常に多くの参加者で賑わっていました。「FIRESIDE CHAT」は、参加者と登壇者がより近い距離で意見交換できる少人数制のセッションで、リラックスした雰囲気のなかで活発な議論が交わされました。
新たな試み:SPEED DATINGとGRIC PITCH
今年の目玉企画として、スタートアップと投資家・事業会社が直接交流できる「SPEED DATING」が初開催されました。23社の投資家・事業会社がブースを構え、スタートアップはそれぞれの事業を熱心にプレゼンしていました。
「GRIC PITCH」では、GREEN、HEALTHCARE、UPRISING DIGITALの3つのテーマに基づき、17社のスタートアップが自社の事業を発表。国内外の120名以上の審査員による厳正な審査の結果、WOTA株式会社が最優秀賞「GRAND AWARD」を受賞しました。各テーマ賞「THEME AWARD」には、WOTA株式会社(GREEN)、ユナイテッド・イミュニティ株式会社(HEALTHCARE)、株式会社ハイボット(UPRISING DIGITAL)がそれぞれ選ばれました。
未来への展望
閉会挨拶では、志水社長がスタートアップ、起業家、イノベーション、そして人間の可能性への熱い想いを語りました。参加者たちは、未来への希望と可能性に満ちた雰囲気のなか、イベントを締めくくりました。
「GRIC2024」は、国内外のスタートアップエコシステムの発展に大きく貢献するイベントとなりました。今後もフォースタートアップスは、成長産業に関わるプレイヤーの増加と、海外投資家との接点創出など、多面的な活動を継続していく予定です。